#音楽レビュー
大キライな言葉がある。 「勝ち組」、ここに記すだけでも不快になる言葉だ。 バブル後に経済学者や評論家が言い出したらしい。 「勝ち組・負け組」物事を単純に二つに区分する考え方もイヤだし、 「かちぐみ」というサウンド(言葉の響き)も、「喜び組」み…
録画しておいた「松任谷由実のオールナイト・ニッポンTV」を観た。 1988年から11年つづいたユーミンDJのラジオ番組「オールナイト・ニッポン」が 一夜限定でテレビで復活。浜崎あゆみ、平井堅、槙原敬之、くるり、aiko、藤井隆、小室哲哉さんといった ミュー…
押し迫ってまいりました。 松本隆氏『「微熱少年」は「成層圏紳士」になった』ではないですが、 地に足が付いていない生活をつづけている私にとっても、 年末年始というのは“社会性”を意識せざるをえない時。 年賀状も書いています。一応。百枚くらい。 裏面…
先週の日曜日にTVでチラリと見て以来、にわかに女子フィギュア・スケートの、 いや、安藤美姫選手のファンになりつつある。 今日は初めて、フジテレビの中継を最初から見た。 素人目には、何で6番手なのかわからない完璧なパフォーマンスに見えたのですが…。…
今年は吉田美奈子さんのLiveによく行った。 去年はたしか一度くらいしか行けなかったような…? 記憶自体が曖昧なくらい慌しい日々だった。 3月横浜(河合氏とのデュオ)、7月すみだトリフォニーのゴンチチ・コンサート(ゲスト)、 7月池上本門寺(河合氏…
ちょっと今日はいつもと趣きを変えて、 昨日皆さまにいただいたコメントへのご返信で構成させていただきます。 時節柄、山下達郎氏『Season's Greeting』を流しながら書き込みます。 このブログはコメント欄だと改行できず、 いつも書いていて息苦しくなるの…
いやぁ、ちょっと目を離していたすきに、女子フィギュアスケートが凄いことになっている。 15歳でGPファイナルに優勝した浅田真央選手に、4回転ジャンプの美しき安藤美姫選手に、 世界チャンピオンの荒川静香選手でしだっけ、土曜日3位だった中野選手に、村…
東京は12月としては10年ぶりに最低気温が氷点下になったらしい。 名古屋では58年ぶりの大雪と、この冬の寒さは半端じゃない。 ●大陸の寒気が例年より勢力がある。 ●偏西風が蛇行していて、大陸から日本列島に寒気が流れ込みやすい。 ●日本海の水温が例年より…
初めて、シュガー・ベイブ『SONGS』を一枚丸々聴いたのは1985年。 発売から10年たっていた。ただ「DOWN TOWN」は口ずさめたし、 (「ひょうきん族」→epoのルートで覚えたのだと思う) 大貫妙子さんの「いつも通り」「蜃気楼の街」も何度か耳にしていた。 22…
『レコード・コレクターズ』最新号がシュガー・ベイブ特集だった。 「アルバム1枚しかリリースしていないのによく特集できるな」 と思って読んだのだが、読み応え十分。面白かった。 12月7日の30周年記念盤リリース日は、師走の平日ということもあり 大した…
今日あたり、巷は忘年会のピークだったのだろう。 私も二つハシゴしました。 ひとつは六本木界隈で仕事関係、もうひとつは学生時代の仲間たちと 後楽園のスパ「ラクーア」で風呂入って宴会という会でした。 「ラクーア」は初めて行きました。ひとつ終えてか…
寒い日が続いている。気温が下がると、街の灯の輝きが増すように感じる。 (乾燥して、空気中の水分や不純物が減り、光がよりクリアに見えるようになるから?) 昨夜、六本木の外れから西麻布までクルマで走ったとき、 あまりのイルミネーションの美しさに、…
先週の月曜12/5、矢野顕子さんのNHKホールでの 「さとがえるコンサート」のチケットが急遽回ってきた。 私は、スケジュールが調整できず行けませんでした。 今回は矢野さんのピアノ弾き語り。 添付画像のような楽曲を演奏したらしい。 「ごはんができたよ」…
当ブログにコメント&TBを寄せてくださる「オランダの薔薇」さんが、 ご自身のブログでムーンライダーズのことを“パ・リーグのロッテ”と称されていて、 それが妙にヒットしたというか、ど真ん中のストライクでした。私にとって。 今年はロッテが31年ぶりに日…
NEWアルバムの情報がオープンになるとは、 ましてその曲を演奏するとは思ってませんでした。 公式ページ、毎日チェックしているはずなのに、 たまたま見なかった数日でNEWアルバムのこと ストレンジャーになってしまった。 「REVELATION」「FLAPPER」方式は…
1株=61万円が、1円=61株に。 いかにもデジタル社会、コンピュータ社会らしい混乱ぶりが、 今日の新聞の一面に踊っている。 いつものように社長が頭を下げて、 きっと昨夜からニュースやワイド・ショーは「信じられない!」 「なぜ、こんなことが…?」と、…
さよならアメリカ さよならニッポン ジョン・レノンが凶弾に倒れてから 今日で四半世紀 さよならアメリカ さよならニッポン 真珠湾のあの日からは 今日で64年か さよならアメリカ さよならニッポン はっぴいえんどのこの歌が世に出てからは その半分32年…
今日は「SONGS」30周年記念盤発売日、 トラックバックさせていただいた方々も取り上げていらっしゃるし、 私のブログも昨日の細野さんから1975年になっているので、 心おきなく、ここで「リ・イッシューおめでとうございます!」と 申し上げます。 ただ、音…
昨日は、ワイン会だった。ブルゴーニュのワインを5種類、料理とともにいただいた。 ワイン・ブームやワイン好きの人種を、かなり長い間私は軽蔑していたが、 ある日飲んだリーズナブルなのに美味なカリフォルニア・ワインが、 私の偏見や先入観を取り払って…
先日の『海辺のカフカ』につづいて、またしても村上春樹氏『東京奇譚集』を読んだ。 この二作、空から魚が降ってきたり、腎臓のかたちをした石が出てきたり、 不思議なストーリー展開だった。 空から魚が降るシーンは、 トム・クルーズの映画「バニラ・スカ…
12月の雨の歌を3日間取り上げたところ、どうやら今日は、本当に 12月の雨の日になりそうだ。鉛色の空で、モノトーンで、ちょっと非日常な世界…。 さて、今日は、1989年に戻ります。 先日、ご紹介した『文藝別冊 大瀧詠一』は、河出書房から出版されました。 …
十二月の雨の歌を、もうひとつ。 今から17年前、1988年の年末、雑誌『ADLIB』のインフォメーション・ページで、 さほど大きくない、けれど衝撃的な記事を目にした。 ・・・・・・・・・・ ひとまず、今は「できた!できた!」とだけ言っておこう。吉田美奈子…
ほかにも、十二月の雨を歌った名曲は多い。 1974年10月だったそうだ。山下達郎氏は、日本青年館に、御茶ノ水・イシバシ楽器が 主催するコンサートを観に行かれた。当日のゲストは、吉田美奈子さんで、 お二方の出会いはこの日が初めてだったそうだ(1973.9.2…
いよいよ12月。 最大の理由“暇”によりブログを始めそこそこ更新を続けてきたけれど、 師走の忙しさが、“書く”という行為を侵食してきそうな気がします。とりあえず書きつづけます。 12月になると、聴こえてくる曲があります。 ある人にとってはベートーヴェ…
ナイアガラ・レーベル誕生30年を記念して、 河出書房から文藝別冊「総特集 大瀧詠一~大瀧詠一と大滝詠一のナイアガラ30年史」 というムックが発売になった。 ずっと読みたかった「分母分子論」が再録されていてうれしかった。 ここ数日は、大滝さんのファー…
1989年に「Beauty」を加えたので、1975年にも1枚加えます。 鈴木茂氏「BAND WAGON」、この作品もなぜか1976年だと思い込んでました。失礼しました。 75年だと1ドルがまだ360円の時代でしたっけ? 持ち出せるYENもまだ制限されていたのでは…。 はっぴいえんど…
80年代最後のシングル・チャートNo.1は、山下達郎氏「クリスマス・イブ」だ。 元来は83年発売のアルバム『MELODIES』収録曲だが、 JR東海「クリスマス・エキスプレス」CMに起用されたことで、 毎年年末になるとチャート・インするようになり、 89年12月最終…
1987年11月21日『GRANOLA』発売時のインタビューで、矢野顕子さんは 「子供が難しい年齢に差しかかってきたので、しばらく音楽活動を控えたい」 という趣旨のコメントをされた。恒例だった“出前コンサート”も休止となり、 「次のオリジナル・アルバムを聴け…
サディスティック・ミカ・バンドはティン・パン系なのか?と云われれば、答はNOである。 が、70年代半ば、ティン・パン・アレーと同じように洒落たサウンドを届けてくれたバンド (「洋楽の模倣でなくオリジナルとして消化して提示してくれた」と言ったほう…
すみません。忘れちゃいけないアルバムが、1989年発売でした。 坂本龍一氏「Beauty」。翌年発売だと思い込んでいて、 大貫妙子さん「New Moon」と合わせて90年発売モノで (この2枚を90年の夏によく聴いたもので…) 追加レビューをしようと思っていました。 …