ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

どうして30周年だけ?~Dedicate to “SONGS”Part1

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レコード・コレクターズ』最新号がシュガー・ベイブ特集だった。
「アルバム1枚しかリリースしていないのによく特集できるな」
と思って読んだのだが、読み応え十分。面白かった。

12月7日の30周年記念盤リリース日は、師走の平日ということもあり
大したことを書けなかったので、この週末を利用して、
ちょっとじっくりと「シュガー・ベイブと私」を掘り下げてみたい。
(いつも、いろいろな、興味深い事実を教えていただいている
nov46さん、kazさんへの、私なりの“トリビュート”の意も込めまして)

次のような構成を考えています。
①どうして30周年だけ?…ネガティブ・アプローチ
②My First シュガー・ベイブ…「SONGS」と私の出会い
全2日間、できるだけ正直に誠実にペンを進めます。失礼、キーを叩きます。

まず、この30周年記念盤発売を知ったとき、「なんで、今、この時期に?」と思った。

10周年は何もなく(吉田保氏ミックスによる初CD化は1986年)、
20周年は1年前(1994年)にイーストウエスト盤が出た。
どうせなら、95年に出せばいいのにと当時思ったものだ。
「えっ、そんなの20年前にシュガー・ベイブがやっているよ」
というキャッチ・コピーにもちょっと抵抗を覚えた。
(グループとして活動はしていただろうが、アルバム発売は19年前だろう…と)
このイーストウエスト盤はボーナス・トラックも充実していて、
山下達郎 SINGS Sugar Babeコンサートも観られたし(よかった!)、
チャートもたしか2位か3位を獲得した

もう、すでに、十分、落とし前はつけたでしょう。
いつまでも、昔の名前で、過去の遺産で、商売をしないでほしいと、正直思った。

「想い」という曲は聴いてみたかったし、
いいタイミングで河出書房からムックも出たので、
ご祝儀の意味も込めて購入したが、私は、
マニアではない。コレクターでもない。ただのファンである。

鈴木茂氏『バンド・ワゴン』30周年盤を購入したときも思ったのだが、
すでにCDを持っている人には、「廉価で新盤を購入できる」権利か
「特典部分のみを購入できる」権利を与えてほしいとかなり本気で思ったものだ。
(このブログにも書いたと思う)

しかし、先日のnov46さんのブログに、
「この30周年記念盤が最後…」云々の記述があった。

ダメだ。そんなの。許さない。
こんどは違う感情が沸き起こってくる。
(御祝儀ならいいけれど、御香典はイヤだ)

どうも私は、
細野さん・美奈子さんといった狭山側の人には、服従することで愛を認識し、
大滝さん・達郎さんといった福生側の人には、反抗することで愛を表現する、
そういうタイプの人間らしい。
(to be continued…)