ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

ときめきの産地。あこがれの聖地。『音響ハウス Melody-Go-Round』

映画『音響ハウス Melody-Go-Round』観る。

 

感動しないわけがなかった。オープニングから涙腺が緩んだ。

朝10時から映画を観て、いきなり涙が流れるという行為に体が違和感を醸す。

朝10時、平日は仕事をする。休日は走る。それ以外の行為、

特に感情が昂ってしまうことに体が慣れていないようだ。

 

この映画のために「Melody-Go-Round」なる楽曲をつくって

大貫妙子・作詞、佐橋佳幸・作曲)、楽曲がどうレコーディングされ

かたちになってていくかを時系列にドキュメントしつつ、

音響ハウス所縁のミュージシャンや楽曲や関係者のコメントを挟んでいく構成。

この構成を真似て、感想を記していってみようか。

思ったことをランダムにつぶやきながら、全体の流れができればうれしい。

  

・まず、この楽曲を歌った13歳の女性シンガーHANAの起用。スバラシイ!

 マニアや経験者の懐古ではない、ベクトルが未来に向いている!

 

・楽曲が作られていく過程や裏側を時系列で見られたのがウレシイ!

 ライヴで楽曲を聴くのでなく、楽曲ができ上がるまでをライヴで追えるのは貴重。

 

大貫妙子の「音楽」をテーマにした詞、サスガ!

 「音楽」テーマの詞は、

 シュガー・ベイブ「すてきなメロディー」(作詞:伊藤銀次/大貫妙子/山下達郎

 山下達郎「MUSIC BOOK」(作詞:吉田美奈子

 吉田美奈子「音楽の言葉」(作詩:吉田美奈子

 等あるけれど、それらに勝るとも劣らぬ出来栄え!

 

ユーミンは1978年『紅雀』から86年『アラーム・ア・ラ・モード』まで

 音響ハウス使用。この、結婚後セールス低下→年2枚アルバム制作→

 「守ってあげたい」第二次ブーム→87年『ダイアモンドダスト〜』以降の

 ミリオンセールス時代突入までの約10年間が、私にとっても思い入れが強い時期。

 

・というようなことを、このブログでも以前記したような…。

 検索したら出てきた。もう12〜13年前か。

 https://tinpan1973.hatenadiary.org/entry/20070128

 https://tinpan1973.hatenadiary.org/entry/20080314

 

・そうなんだよな。仕事で何度か音響ハウスは訪れたが、

 スタジオに着くと入口の案内板で、自分が行く部屋の確認はもちろん、

 他にどんなアーティストがどのスタジオを使用しているか?

 胸ときめかせチェックしたものだ。

 

・とにかく、“きちんとしている”“まちがいがない”スタジオという印象です。

 私が広告の仕事で使用させていただくときの「音響ハウス」のイメージは。

 だからこの映画のオープニング、遠藤氏の毎日の通勤と日々のルーティンで

 始まるのも、とっても“らしい”と思った。

 

・「音響ハウス」、今でもマガジンハウス系列の会社ですよね?

 雑誌に、音楽に…、仕事でも。私の人間形成に多大な影響を受けました。

 こんど銀座のあちら方面に行く機会があったら、

 久々に聖地巡礼して来ようと思います。

 

 

音楽にはさまざまな側面があって、

レコーディング・スタジオという面から音楽を見つめ描いた

上質なクリエイティブに触れて、

ときめいた・ワクワクした気持ちになりました。

 

これまでも、このスタジオで生まれた音楽に、思春期以降

さまざまなときめきやワクワクを与えていただきましたが、

今日この映画を観て改めて、

これからを生きる私の背中を押していただいた、活力をいただいた気分です。

 

私、ここ数ヶ月、数十年ぶりに時間的余裕のある日々を過ごしています。

せっかくなので、音楽のある一面を切り取って、自分らしい、

今までありそうでなかったアウトプットができないか?

トライしてみました。結果が出るまでもう少し。皆さんに良いご報告ができると

いいなと思っています。あまり期待せずにお待ちください。

 

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