ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2.“絶頂が生んだ14番目”

「永遠のフルムーン」がブレイク直前の 上り坂のエネルギーに満ちた作品だとしたら、 “ブレイク直前”“ピークの一歩手前”を 月の満ち欠けになぞらえて歌った楽曲がある。 ♪次の夜から欠ける満月より 14番目の月がいちばん好き 荒井由実「14番目の月」、 1976…

お月様ミュージック1“上り坂の永遠”

9月25日は、中秋の名月だった。 ドイツから帰国した僕は、 西麻布某所で真ん丸い月を眺め、 傍らには鉢植えのススキ。 贔屓にさせていただいているお店で 稲荷寿司をいただき、改めてニッポンの情緒や風情に浸った。 そんなわけで、前回の書き込みにて予告し…

走り書いて、洋行。

昨夜、日比谷野音でのキリンジLive。 一日の終わりと、連休の終わりと、 夏の終わりが重なって、 切なかった。趣きがあった。 時節柄「クレイジー・サマー」が心に響いた。 「ブラインドタッチの織姫」も美しい曲だと思った。 どちらも『スウィートソウル』…

キリンジとロッキードと9月半ばの真夏日。

この土日で3時間ほど電車に乗る 必要があった。 これ幸いにと、読まなくちゃならない本と、 (御恵贈いただいたのです。ちゃんと読んで 感想など記さねばなりません) キリンジをアルバム単位で聴いた。 明日(月曜日)が日比谷野音でキリンジLive。 生涯2度…

お堀の近くで。

〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第14回 文楽を観に、国立劇場へ。 平日の午後4時開演という、 ビジネスマンにとっては厳しい時間だが、 貴重な機会なので仕事を調整した。 文楽(人形浄瑠璃)というものを観てみたかった。 あんな大きくて奥行きのある舞台…

『24』の楽しみ方。

土曜から日曜への12時間睡眠は、 このためだったのかも知れない。 『24 シーズン6』1〜3が、金曜日からレンタル開始された。 金曜夜に近所のショップに寄ったところ、予想通り全て貸出中。 ひょっとしたらと思い、日曜夜遅くに再度行ってみたら、 ちょうどい…

そうじ・せんたく・やのあきこ

昨夜から今日にかけ12時間寝た。 これだけ長時間眠ったのはいつ以来だろう。 昨年初めから週2日ほど朝6時に起きる生活を始めて以来、 基本的に早起きになり、遅くまで呑んだ次の日も 数時間眠ると目が覚めてしまう習慣になった。 トシをとるとはこういうこと…

嵐の夜のジャポニズム。

台風が、関東地方を直撃しそうとのこと。 大したことのないよう願いつつ 今日は台風の歌のお話など。 台風や嵐を歌ったポップ・ミュージックはそこそこあると思うが、 自分でも不思議なほど思い入れがないことに今、気づいた。 はつぴぃえんど(はっぴいえん…

待つ歌。

私は待つのが仕事である。 「ボクの人生の7割5分は、何かを待っている時間だ」 そう豪語している。日がな一日ボーッっと。 ちょっとヘミングウェイのようだと思うことにしている。 今日なんかスゴかった。 一度会社を出たのに電話で呼び出されて、 社に戻り…

四半世紀の感傷と半歩先のドラマ。

〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第13回 千駄ヶ谷にある小籠包が有名な中華料理店で 夕食をとることになった。 JR代々木駅から歩いて行くことにした。 駅を降り、狭い道を明治通りに向かい歩く。 この道は、いつか来た道。 1982年、浪人生として、予備校に…