ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2009-01-01から1年間の記事一覧

涙は、夢と現実の間を流れる? 今と過去の間を流れる?

26日(土)待ちに待った “Ryuichi Sakamoto Playing The Piano featuring Taeko Onuki”を 聴きに東京国際フォーラムへ。 MC無しで数曲、教授がソロ演奏の後、大貫さん登場。 教授がイントロを奏でる〜♪ この曲は…? 「色彩都市」だ! 1982年アルバム『クリシ…

Live is Massage.

師走になり初めての週末、 夏ごろから続いた忙しさもようやく落ち着きを見せ始め、 金曜・土曜とライヴを楽しむことができた。 金曜日は、会社の先輩が参加しているバンドを 新橋の外れにあるライヴハウスへ聴きに行った。 カウンターでお酒を用意してくれる…

靖国とスモーキー。

この週末も、直面する仕事の処理と 所有する資格の更新のため、のんびりできず。 日曜日は、九段下界隈にいた。 皇居のお堀周辺の紅葉が綺麗だったので、 昼休みを利用して見に行った。 そうだ。どうせなら…、 靖国神社に行ってみようと思った。 朝、歩きな…

音楽を聴くように、講演を聞く。

井上陽水ライヴで東京国際フォーラムを訪れてから 10日ほど経った土曜日、再び同会場を訪れた。 今日は音楽でなく、あるセミナーに出席するために。 基調講演で某外資系大企業の会長のお話を拝聴したのだが…、 これがハンパじゃなくスバラシかった。 松下幸…

慌しく初ライヴ。

扉を開けると、一瞬の静寂の後、印象的なあのイントロが聴こえてきた。 木曜日、井上陽水@東京国際フォーラム。 仕事が手間取り、国際フォーラムに着いたのが開演30分後。 入場口へ走り、席に向かってエレベーターや階段を駆け上がった。 ようやく自分の席に…

雨の降った日曜日の夜は。

日曜日、大貫妙子「ピュア・アコースティック2009」Liveへ。 “最後のアコースティック・ライヴ”という言葉に惹かれたのと、 後は忙し過ぎる日常にちょっと線を引きたかったのと、 JCBホールという会場にもちょっと興味があったのと…。 “最後の〜”という意味は…

無理やり言葉を紡ぎます。

金曜日21時、六本木STB139の 吉田美奈子×渡辺香津美ライヴに 開演1時間半遅れで到着。何とか2部の最初から聴くことができて、 今年1月の六本木ビルボードのライヴは22時開演だったのに 行くことができなかった。それに比べればマシ。 ダブル・コールまであっ…

摩天楼の衣擦れ、女神たちのドレス。

先日の、晴海からお台場方面を見て浮かんだのは “摩天楼の衣擦れ”でなく、停泊している“緋色の帆を掲げた都市” だったなぁ。はつぴぃえんど(はっぴいえんど)「風をあつめて」 (松本隆・作詞、細野晴臣・作曲)の歌詞さえ 二番と三番がテレコになってしま…

埠頭を渡る風に吹かれ、摩天楼の衣擦れを聞いた日。

【ティン・パン・アレーを訪ねて】第18回 当Blog内に、こんな連載があることを思い出した。 ティン・パン・アレー所縁の通りや界隈を訪れたとき、 その道や街にまつわるあれこれを綴る不定期連載 「ティン・パン・アレーを訪ねて」。検索してみたら、第18回…

美しい幕の引き方。

今週前半、イチロー選手の偉大な記録がメディアを賑わせた翌日、 同じ愛知県出身で10歳ほど年長の工藤投手(横浜)の 自由契約が報道された。 工藤公康投手、46歳。私と同年齢である。 槙原投手など同期の選手が一人、また一人と引退し、 数年前からプロ野球…

僕のHDの70%はNHK。

週末のHD録画チェック、 先週末ほとんど家にいなかったため、 今週は二週分をチェックしている。 矢野顕子さんがたくさん出ている。 まずは、9月3日のNHK『スタジオパークからこんにちは』。 東京JAZZ2009、今年はNHKが後援(か主催)で関係しているらしく、 …

My陽水クロニクル。

録画しておいたNHK教育テレビの 井上陽水特集60分×4日間、観る。 私は陽水氏の熱心なファンではないが、 アルバムは何枚か持っていてiPodにも何曲か入っている。 時々無性に聴きたくなったり歌いたくなる、そんな距離感の人である。 マイ・フェイバリット・…

未完了が溜まってる。未感動が貯まってる。

NHK教育テレビの「佐野元春×松本隆」の2週分は、 録画しておいて先週末にやっと見た。 「佐野元春×スガシカオ」は録画したけれど、 まだ見ることができない。たぶん2週分録ってから まとめて見ることになるだろう。 井上陽水の特番は月曜から木曜まで録画し…

夏の真ん中に聴いた、僕のど真ん中。

先週末、木曜・金曜と休んだ。 土日と併せ4日、情けないがこれが今年の夏休みとなりそうだ。 お盆は東京にいるほうが、電車が空いていたり 空気が澄んでいたりで好きだったりする。 旅に行くにも料金は高く人間は多く、メリットを感じない。 この4日間、基本…

花火と胃カメラ。

土曜日、荒川花火大会に行った。 この花火を見るのは数えてみたら12年ぶりだった。 運営や進行が随分システマティックになったなと思ったのと、 あとは花火の数が凄かった。オープニングからエンディングまで、 これでもか!と上がり続けた印象。堪能した。 …

1/3の?

土曜日、STB139の吉田美奈子&The Bandライブへ。 この1〜2ヶ月、本当に忙しく、嫌なことや辛いことも かなりあったため、この日を心から待ちわびていた。 日常のしがらみを思い切り忘れて音楽に浸りたい。 開演に間に合うかジタバタするのも嫌なので、 金曜…

虹の陰影。

日曜日の夕方、東の空に大きな虹が出た。 晴れているのに雨が降っていて、 「イヤだな。荷物が濡れてしまう」と思いながら、 駅から家への道を歩いていて、視界の開ける場所に出たら、 人びとが皆東の空を見上げていて、 ケータイで写真を撮っている人もいた…

終わりと始まり。

『Esquire日本版』につづいて、 『マリ・クレール』も『スタジオボイス』も休刊となるようだ。 世の中に漂っていた先端的な空気…、 80年代的に言えばファッド(fad)、 ファッション(fashion)=流行になる一歩前のヒト・モノ・コトを 独特の手法で届けてく…

二つのアメリカの終焉。

最近、私の中で二つのアメリカが終焉を迎えた。 といっても、新聞やテレビを賑わしている 金融機関や自動車メーカーの話ではない。 ひとつは、アメリカで1933年創刊。 日本では1987年に創刊され、2009年5月発売号で 休刊となった雑誌『Esquire日本版』。 も…

馬車馬の日々の先に、一筋の光を感じた馬車道の夜。

日曜日、神保彰ライヴを聴きに、 横浜・馬車道「KAMOME」へ。 「ワンマンオーケストラ ドラムからくり全国行脚2009」と 名づけられたこのライヴ。オケに合わせて一人でドラムを叩くのかな? などと事前情報をあまり持たずに行ったのだが、 そんな甘いもんじ…

走る一年。聴く一年。

一年前の五月の最後の日曜日だったと思う。 神宮外苑を走る機会があった。 それまで、ジムのランニング・マシンを20分、 距離にして3kmちょっと走るという行為は、 週一ぐらいのペースで5年ほど続けていた。 けれど、五月晴れの空の下、青山墓地を抜け神宮外…

送り手はどんな思いで、曲をレイアウトするんだろう?

火曜日(5/26)、神奈川県民ホールの 松任谷由実TRANSIT Tour 2009へ。 約一ヶ月前に行った 山下達郎氏の中野サンプラザのときは、 ツアー終盤でセットリスト等コンサート内容に関する いろんな情報が耳に入ってくるので、それらの情報を シャットアウトしよ…

彼女のピンチは、僕等のチャンス。

災い転じて福。 火事場のバカ力。 吉田美奈子ライヴの醍醐味は、直前のメンバー変更等 トラブル発生時のほうが味わえるのかも知れない。 ザッと振り返っても、昨年夏のベース岡沢章氏がケガをされ 弟の茂氏が代役を務められたとき。 2001年秋の4 Gift Live。…

純邦楽のKYLYNか?カクトウギか?

あっという間に一週間経ってしまったが、 先週の金曜日Bunkamuraオーチャードホールへ 林英哲コラボレーション・ライブ2009 を聴きに行った。 林英哲さんというお名前は、 ニューヨークのカーネギーホールで大好評のライブを行ったことや、 ピアニスト山下洋…

「読む」「聴く」≒「摂る」「食べる」なんだ。たぶん。

平日の忙しさや週末の慌しさで、 本を読めない日がつづくとイライラする。 新聞や雑誌以外の活字を適度に読めているかが、 僕にとっては精神状態のひとつのバロメーターのような気がする。 奥田英朗氏の作品を二冊読んだ。 どちらも文庫本で。会社への往復の…

晴走雨想。

雨の土曜日。いつもなら起きて一時間ほど 走ることにしているのだが、この天気では無理。 ゆっくりと朝食をとり、平日録り貯めたテレビ番組を見る。 今週は『SONGS』に坂本龍一氏が出ていた。 食事しながら、朝刊に目をやると、朝日新聞の 「be on Sunday」…

ポップ・ミュージックの様式美。

木曜日、中野サンプラザの 山下達郎Liveへ。2 Daysの初日。 今回の6年ぶりのツアー、私は何度チケット予約に外れたことだろう。 先行予約に本番にモア・チャンス、NHKホールもサンプラザも ことごとく外れ、友人が当たったチケットで何とかこの日を迎えられ…

師走の季語から春の季語へ。

何かと慌しく二週間ほど書き込めなかった。 二週間前の吉田美奈子さんのライヴの日は、 気温が10℃に満たない寒い日だった。 あれから桜が咲き、散り、 ここ数日は20℃を超えている。 今日など半袖Tシャツを着て、冬のコートやジャケットを クリーニング屋に持…

オンガクの鮮度。

土曜日、STB139の吉田美奈子&The Bandライヴへ。 このThe Bandとのライヴは、何度聴いても飽きない。 今回も新鮮な感動を届けてくれた。 今回の新鮮さ、それは選曲と編成がもたらしてくれたようだ。 選曲、たとえば「Miracle Ship」(1996年『KEY』収録)を …

カヴァーと子どもの声と手拍子と。

考えてみれば、坂本龍一氏の ピアノ・ソロLiveを実際に生で体験するのは初めてだった。 ライヴCDで聴いたり、テレビで放送されたものを録画してみたり、 かなり何度も観ている気がしたのだが、実際に生で観たのは、 20日の東京国際フォーラムが初めてだった…