ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ドイツと『BRUTUS』とトノバン。

トリノ五輪が終わり、今テレビでサッカー「日本×ボスニア・ヘルツェゴビナ」を観ている。 舞台はドイツ・ドルトムント。イタリアの旧都トリノといい、どうも海外(とくに欧州)でスポーツが行われると、その土地の歴史や雰囲気にまず浸りたくなる。そしてそ…

リリィと教授とフレッシュジュース。

化粧品会社の春のCMソングを、引越し直前に連続して取り上げた。 今日は私にとっての真打ちにご登場願おう。リリィ「オレンジ村から春へ」、資生堂1976年春のテーマ。キャッチ・コピーは「恋のミルキーオレンジ」だったと思う。 同時期のカネボウ「ギンザ・…

雨のグラデーション。

今日は雨。季節がちょっと逆戻りしたような冷たい雨が降っている。 世の中には雨の歌が多い。しかも名曲が多い。人間の微妙で繊細な心象を託すに相応しい気象なのだと思う。 たとえば、これまでに当Weblogで取り上げてきた山下達郎氏の自作詩「2000トンの雨…

爽やかな朝に聴くグルッポ・ムジカーレ。

急に春めく一日というのがある。 徹夜で仕事をしたり、朝まで呑んだり…、ほとんで寝ずに朝を迎え外に出たとき、そんな思いを感じることが多い。 「春って急にやってくるよな…」 「春は好きじゃない。この生温かい風に吹かれると、また季節が進んで、自分だけ…

『spangles』初聴雑記。

今日は、吉田美奈子さんの新譜『spangles』の店頭入荷日。仕事を早めに切り上げて、予約しておいた店に急いだ。電車の中で歌詩カードを読み、家に帰り今聴いている。 こうして、発売日に、自分のメディア(!)で、好きなアーティストの新譜についてあれこれ…

ボクの数十年が、キミのコンマ数秒になる。

いよいよ五輪女子フィギュアが近づいてきた。 6の年の坂本龍一氏はイイことが多いから、 安藤美姫選手にもプラスになるにちがいない。 1976年 『ナイアガラ・トライアングルVol.1』の山下達郎氏の曲で テクニックとセンスに優れたキーボード・プレイを披露。…

メールの発音とユーミンの通信機器。

堀江容疑者が3,000万円だかの政治資金を振り込めと指示したメールの真偽が話題になっているらしい。これは、かなりの確率で「偽」だと思います。ここ10年、ビジネスマンは「電話する」「メールする」「会って直接話す」行為を、それぞれのメリット・デメリッ…

昨夜のIt's a Poppin' Time.

オープニングは決まってる。竹内まりや「五線紙」。 ついに、当たり前のように歌える時代がやって来た。 この歌を求めて六本木中を駆け回ったこともあったっけ。イントロに合わせ指を鳴らし、ハミングする。 歌うは、元オールナイターズのMさん。 あなたのウ…

クールマイヨールとジャック・マイヨール。

トリノ五輪にまつわる恥ずかしい話。 今回、日本スケート陣は、フィギュアもスピードも、フランス国境に近いクールマイヨールという地を直前合宿地としているそうだ。ギリギリまで選手村に入る日を遅らせ、競技開始直前までここで調整する。04年アテネ五輪の…

書かせるデザイン、歌わせるベース。

引っ越して4日が過ぎた。 以前のYahoo!に比べて、画面表示や転換がスムーズで扱いやすくなった。文字の大きさや書体もかなり自分好みになり、書きやすくなっている。ただ、Enterキーの使い方が、今ひとつ慣れない。私は文章を、然るべく文節で改行したがるタ…

カルチャーの異分野進出。

数年前から再びNHK大河ドラマを観るようになった。 三谷幸喜氏『新選組!』、いやその前年『利家とまつ』からか。『義経』『功名が辻』とこれで4年連続で観ていることになる。あれ、その間に『武蔵』があったか? これは観ていない。 今年の大河は、原作・司…

丸の内と微熱が変えた価値観。

立春が過ぎ、三寒四温の日々が始まった。 冬と春のせめぎあい、今日はとても暖かかったが、明日はまた寒くなるという。最近、天気予報の精度が上がり(長期予報は別)、朝テレビで見る天気予報はその日の服装を大きく左右する。 今週の火曜日(2/7)もそうだ…

引っ越します。

突然ですが、引っ越すことにしました。 Yahoo!の使いにくさに疲れたのと、 気分を変えたくなったので…。 新住所は次の通りです。 http://d.hatena.ne.jp/tinpan1973/ 皆さま今まで色々とありがとうございました。 新天地でもがんばりますので、引き続き よろ…

トリノ・オリンピックの開会式を観た。

なぜか夜中に目覚め、トリノ五輪の開会式を観ている。しみじみ開会式を観るのは、1992年バルセロナ夏季五輪以来だと思う。あの時は、坂本龍一氏が自作曲を指揮するというトピックがあったので意志を持って観たわけだが、今回は…?トリノで開催されるというこ…

YMOブームと広告ブームと矢野顕子「春咲小紅」。

資生堂vsカネボウの季節ごとのキャンペーン合戦、私にとって CM曲はだいたい資生堂が勝るのだが、この時はちがった。 1981年・春、資生堂は「ニート・カラー」というコピーのもと、 「ニートな午後3時」松原みきさん。 一方のカネボウは、矢野顕子さん「春咲…

Just Moved By My Sideways.

このたびYahoo!から引っ越して参りました。 【旧住所】 http://blogs.yahoo.co.jp/tinpan1973引越しの理由は、次のような使い勝手の悪さです。 ●画面表示とか転換に時間がかかりイライラする。 ●トラックバックができなかったりする。 ●テンプレートに好みの…

わからない。歌われない。聴いてみたい。『扉の冬』

先週土曜日の余韻から醒めてしまわぬうちに、記しておきたかった。 しかも今日のような三寒四温の「寒」の日に、書いておきたかった。 土曜日「Pide Piper Days」の会場は、丸の内KENWOODスクウェア。 丸の内にこんなショールームがあるのは知らなかった。 …

『白夜行』と自己嫌悪。

ファースト・シーンと次のシーンを見ただけで観るのを止めた。 今日は、音楽から離れて、小説とテレビドラマの話。 東野圭吾氏『白夜行』、これは私が今まで読んだミステリーの中で 確実にベストテンに入るくらい好きな小説だ。 それが、この1月からTBSの連…

8年たっても楽しめた。「いけないルージュマジック」

春の化粧品キャンペーン・シリーズ、今日は1982年・資生堂「いけないルージュマジック」。 (「い・け・な・い・ルージュマジック」かも知れないが、当ページはこちらで表記統一) 80年「不思議なピーチパイ」につづいて、こちらも牧村氏が制作に関わられた…

「不思議なピーチパイ」とともに80年代の春が始まった。

春は名のみの何とやらで今日はこれから雪が降るらしいが、 立春が過ぎ、先日「マイピュアレディ」について記したので、 しばらく化粧品会社の春キャンペーンを取り上げてみようと思う。 土曜日の牧村憲一氏に敬意を表して、今日は 氏が制作に関わられた竹内…

フシギな余韻。「Pide Piper Days」

コンサートじゃない。でも、貴重なLive音源を聴くことができた。 公共の電波に乗らない。だからこそ、面白いここだけの話が聞けた。 「Pide Piper Days Vol.14」と題されたトーク・イベントに行ってきた。 “シュガー・ベイブの初代マネジャー”“パイド・パイ…

「マイピュアレディ」と松任谷正隆氏のボサ・ノヴァ。

今日は節分。豆をまき、恵方巻きを食べ、ワインを飲み、季節を分かつ儀式としよう。 聴く音楽は、当Weblogの性格上「福は内 鬼は外」(細野晴臣氏『HOSONO HOUSE』収録) なんだけれど、懇意にさせていただいているお店のイベントなので無理っぽい。 興が乗…

スバラシイけどちょっとザンネン。『THE DIG』シュガー・ベイブ特集

12月くらいから忙しくなり、本屋にあまり行けなくなった。 会社が入っているビルにも本屋はあるのだが、なんせ『ADLIB』も置いていない本屋である。 忙しさが続くと雑誌が立ち読みできなくなり、私は精神に異常を来す。 先日、数ヶ月ぶりに大き目の本屋を覗…

山下達郎氏の雨の歌には名曲が多い。

2月は冷たい雨で始まった。 私の勤務先は六本木の外れにあり、窓から六本木ヒルズが見えるのだが、 今日は雲がかかっている。 灰色の雲に覆われ、ビルの真ん中から上が見えない六本木ヒルズ。 “バベルの塔”のようであり、映画「チャーリーとチョコレート工場…