ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

音楽

YMOブームと広告ブームと矢野顕子「春咲小紅」。

資生堂vsカネボウの季節ごとのキャンペーン合戦、私にとって CM曲はだいたい資生堂が勝るのだが、この時はちがった。 1981年・春、資生堂は「ニート・カラー」というコピーのもと、 「ニートな午後3時」松原みきさん。 一方のカネボウは、矢野顕子さん「春咲…

わからない。歌われない。聴いてみたい。『扉の冬』

先週土曜日の余韻から醒めてしまわぬうちに、記しておきたかった。 しかも今日のような三寒四温の「寒」の日に、書いておきたかった。 土曜日「Pide Piper Days」の会場は、丸の内KENWOODスクウェア。 丸の内にこんなショールームがあるのは知らなかった。 …

8年たっても楽しめた。「いけないルージュマジック」

春の化粧品キャンペーン・シリーズ、今日は1982年・資生堂「いけないルージュマジック」。 (「い・け・な・い・ルージュマジック」かも知れないが、当ページはこちらで表記統一) 80年「不思議なピーチパイ」につづいて、こちらも牧村氏が制作に関わられた…

「不思議なピーチパイ」とともに80年代の春が始まった。

春は名のみの何とやらで今日はこれから雪が降るらしいが、 立春が過ぎ、先日「マイピュアレディ」について記したので、 しばらく化粧品会社の春キャンペーンを取り上げてみようと思う。 土曜日の牧村憲一氏に敬意を表して、今日は 氏が制作に関わられた竹内…

フシギな余韻。「Pide Piper Days」

コンサートじゃない。でも、貴重なLive音源を聴くことができた。 公共の電波に乗らない。だからこそ、面白いここだけの話が聞けた。 「Pide Piper Days Vol.14」と題されたトーク・イベントに行ってきた。 “シュガー・ベイブの初代マネジャー”“パイド・パイ…

「マイピュアレディ」と松任谷正隆氏のボサ・ノヴァ。

今日は節分。豆をまき、恵方巻きを食べ、ワインを飲み、季節を分かつ儀式としよう。 聴く音楽は、当Weblogの性格上「福は内 鬼は外」(細野晴臣氏『HOSONO HOUSE』収録) なんだけれど、懇意にさせていただいているお店のイベントなので無理っぽい。 興が乗…

スバラシイけどちょっとザンネン。『THE DIG』シュガー・ベイブ特集

12月くらいから忙しくなり、本屋にあまり行けなくなった。 会社が入っているビルにも本屋はあるのだが、なんせ『ADLIB』も置いていない本屋である。 忙しさが続くと雑誌が立ち読みできなくなり、私は精神に異常を来す。 先日、数ヶ月ぶりに大き目の本屋を覗…

山下達郎氏の雨の歌には名曲が多い。

2月は冷たい雨で始まった。 私の勤務先は六本木の外れにあり、窓から六本木ヒルズが見えるのだが、 今日は雲がかかっている。 灰色の雲に覆われ、ビルの真ん中から上が見えない六本木ヒルズ。 “バベルの塔”のようであり、映画「チャーリーとチョコレート工場…

サディスティック・ミカ・バンドは、経済指標?

驚いた。知らなかった。 サディスティック・ミカ・バンドが、今度は木村カエラを ヴォーカルに迎え、期間限定再結成するらしい。 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/j_rock_and_pops/ キリン・ラガーCMで「タイムマシンにお願い」のカヴァーが…

立春前の儀式。

今日は朝目覚めたときから暖かかった。シャワーを浴び身支度を整える間、 その時々の気候や気分に合った音楽を聴くのだが、今日は迷わず「ベジタブル」を流した。 1985年資生堂春のキャンペーン・テーマに使用された大貫妙子さんの楽曲。 立春前、冬の最中に…

90年代半ば、久々の歌声の向うに歓喜と気品を感じた。

今日はちょっとだけ暖かい。こんな時に口ずさみたくなる曲がある。 5年、いや4年4ヶ月ぶりのアルバムだった。 この方のキャリアの中でも最も長い沈黙だった。 83~89年もオフィシャルなアルバム・リリースはなかったが、 86年の自主制作盤『BELLS』があった。…

80年代始め、冬の寒さの向うに夏の煌きを感じた。

ちょっと意外だが、このアルバムも1月に発売されている。 山下達郎氏『FOR YOU』。たしか高校卒業を控えた寒い日に喫茶店で耳にして、 「ああ、『RIDE ON TIME』の次が出たんだ」と思った覚えがある。 今調べてみたところ、1982年1月21日発売だった。 オープ…

90年代始め、厳しさの向うに温かさを感じた。

厳しい寒さが続いている。そろそろ春が、待ち遠しくなって来た。 今日から三日間(の予定)、春待ちアルバムを特集することにしよう。 春待ちアルバムとは、 ①発売日が1月か2月であること ②陽光きらめく春を感じさせる楽曲があること ③実際に私がオンタイム…

『パパ・ヘミングウェイ』がわかる大人になりたかった。

先週の日曜日(1/15)新聞の社会面に小さく載っていた記事によると、 カリブ海の島国バハマで、ヘミングウェイが滞在したことで知られるホテルが 1/13全焼し、当時の写真や遺品も焼失したらしい。 悲しいニュースではあるのだが、少しだけ心は和む。 新聞の…

26文字×8行の思春期。

雪が、降っている。こんなとき、聴く曲は決まっている。 「しんしんしん」はっぴいえんど一枚目の細野さんの曲。 古惚け黄触んだ心は 汚れた雪のうえに 落ちて 道の端の塵と混じる ベースがいい。リズムはトム・ラッシュの影響だそうだ。 松本さんの詩は、商…

「新春放談」を聞くころ、「いつも通り」が始まっていた。

山下達郎氏×大滝詠一氏の「新春放談」。先日お話したようにMDをお借りして、 拝聴しました。 ●午後3時と午後11時半 『SONGS』リ・イッシューで、アナログからデジタルに変換したマスター (と言うのだろうか?)を何十本も作られたらしい。 いい音がでる時間…

「ライブドア」の儚さ、『天国のドア』の深さ。

88年リクルート事件の江副氏のようになるのだろうか? 今回の「ライブドア・ショック」(早くもこんな呼称が生まれた)の堀江社長は…。 システムの処理能力を超える恐れがあるため取引停止。なるべくまとめて売買しましょう って、東証さんもおかしいと思う…

堀江社長とYMOの賞味期限。

仕事してちょっと呑んで今帰って来たのだが(午前2時23分)、 ライブドア堀江社長の件はその後どうなったのだろう? 宮崎被告、阪神大震災、ヒューザー証人喚問と同じ日にぶつけるあたり、 何らかの力が作用しているのかな。やっぱり。 近鉄買収に、ニッポン…

「Grey Skies」に癒される理由。

三日間更新できなかった。正月気分が去り、公私ともに忙しさが押し寄せてきたようだ。 ここ数ヶ月どちらかというとゆっくりした日々を過ごしてきたので、 この時間の密度に押し潰されないかちょっと不安だったりする。 精神も苛立っていたりするので、この気…

「夫婦放談」を聴いたら、ご結婚前の作品を聴き直したくなった。

同じ会社の同じ達郎ファンの方から、「年忘れ夫婦放談」と「新春放談」を録音したMDを 借りた。ここ数年、借りることが恒例となってしまった(毎年、ありがとうございます!)。 今日は、まず「夫婦放談」の感想などを。 うれしかったことが、3つあった。 …

四半世紀前に、この数ヶ月に、ありがとう。

はっぴいえんどもティン・パン・アレーも知らなかった。 YMOはデビューしていたけれど、まだ存在に気づいていなかった。 高校1年生、16歳になるかならないかのある初夏の日だったと思う。 清涼飲料「キリン・レモン」CMで、女性シンガーが歌うテーマ・ソング…

「風街茶房」と「KAZEMACHI CAFÉ」のちがい。

このWeblogで心がけていることは、 「誰々がこう言っていた」「何々にこう書いてあった」という 第三者の発言やメディアの記事を引用するときは、その出典を明らかにするということ。 好き勝手な主観的な文を書き散らかしているのだから、 文章に最低限の責…

ちょいSF的メディア論。

家のノートPCが今夜戻ってくる。明日からいつものペースに戻せると思います。 今日はあのマクルーハンに敬意を表して(?)、 ちょっとメディア論を展開してみます。 次世代DVDプレーヤーが、早くも3月に6万円を切る価格で発売となるらしい。 例によって例の…

五つのホテル。

こいつぁー春から…。2006年は、どうやら「ホテル」づいているらしい。 三谷幸喜監督の最新映画『THE有頂天ホテル』が1/14公開になる。 これは、たぶん劇場に観に行くと思う。 ミュージカル『グランド・ホテル』。これはチケットをいただいたので、 必ず劇場…

除夜の鐘&初詣の人びとのソウル・ミュージック。

新年早々、昨年の話で恐縮です。 2005年も押し迫った12月30日の朝4時か5時だった。 飲み食べ歌い何軒か廻り、最後西麻布の某バーに辿り着いた。 大音量で音楽が聴ける店なのだが、ピンク・フロイド『The Wall』が流れていた。 閉店近くの時間で、この店は明…

初夢放談

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 新春にふさわしく、今日は初夢について書きたいと思います。 はっぴいえんど~ティン・パン・アレーの音楽ファンとしては、 いつも夢見ているのは、やっぱり彼・彼女たちの共演・競演・…

年末のハプニングと年始のごあいさつ。

大掃除中にPCを落として、電源部がおかしくなってしまった。 何とかだましだまし今書き込んでいますが、 いつ電源が落ちてしまうことやら…。 年末年始のため完全復活にはちょっとお時間を要するかも知れません。 (1/5には会社のPCから必ず何か書き込みます…

1989年は、どこまで1975年だったか?

※PCの調子が悪くなったため、音楽でいうところのラフMIX状態ですが、 今年やりかけたことなので、ひとまず以下記しておきます。 ・・・・・・ 1989年は、どこまで1975年か? 1989年と1975年の類似性の検証(というほど大袈裟なもんじゃないですが…)が、 そ…

ター坊のラジオ生番組を聞きながら、ボクも生書き込みを。

大貫妙子さん(今日はター坊と呼ばせてください)のJ-WAVEのラジオ番組がやっと聞けた。 数ヶ月前に番組の存在を知ったのだけれど、水曜日はなぜか飲みに行ったりすることが多く、 あとラジオを聞くという習慣が現在ほとんどないため忘れてしまったりで、 今…

「勝ち組」と安井かずみさん。

大キライな言葉がある。 「勝ち組」、ここに記すだけでも不快になる言葉だ。 バブル後に経済学者や評論家が言い出したらしい。 「勝ち組・負け組」物事を単純に二つに区分する考え方もイヤだし、 「かちぐみ」というサウンド(言葉の響き)も、「喜び組」み…