ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

細野さんの新たな試み。ボクたちの密かな想い。

「4/27の読売新聞の文化欄に、 細野さんの新しい試みが紹介されているよ」 友人からこんな連絡が来た。 連休前でやることが目白押しだったけれど、 しばし放り出して、会社で前日の新聞を探す。 「市場に支配されない音楽を」。 多摩美に「芸術人類研究所」…

あの日からも、20年。

4/23は山下達郎氏『POCKET MUSIC』 発売20周年だった。 そして、昨日4/26は、あの チェルノブイリ原発事故から20年の日だった。 20年前、1986年の4月は、ユーウツな気分とともに 記憶されている。 4月上旬、岡田有希子さんが四谷三丁目の所属事務所 の屋上か…

大貫妙子の遠近法。

そういえば2月1日には、 山下達郎さんの雨の歌には名曲が多い と記したことがあった。 http://blogs.yahoo.co.jp/tinpan1973/25261384.html昨日の 大貫妙子さんの旅の歌には名曲が多い 理由を今日は書いてみよう。 日常への距離感、 これが上手いのだと思う…

大貫さんの旅の歌には名曲が多い。

週末、長野県の諏訪を訪れた。 20年以上前、同じ屋根の下で生活した 仲間たちと数年ぶりに温泉地に集ったのだ。 諏訪湖の周辺では、桜がまだ満開直後。 結果的に桜前線を追いかける旅になった。 今年は、これでほぼ一ヶ月桜を楽しめたことになる。うれしい。…

表参道の若葉のささやき。

〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第4回 水曜日、吉田美奈子×渡辺香津美のイベントに 遅れずに駆けつけるために、ある計画を立てた。 それは、原宿某所で開催されているある展示会に 出席しそのまま直帰するという計画。 見事に奏功し、17時すぎ、私は原宿駅…

「八月の永遠」と“四月の安心”。

水曜日、吉田美奈子さんの 山野楽器インストア・イベントに行った。 この種の特典があるので、美奈子さんの 新譜は山野で買うようにしている。 とはいえ、イベントに行けたのはまだ二度目。 平日水曜日の18時開場、意外と調整が難しく、 このイベントの日に…

ビール三代、山下達郎。

「アサヒ本生アクアブルー」のCMソングとして、 山下達郎氏「JODY」が使われている。 ビール会社と達郎氏、深い結びつきを感じる。 たしか1981年の夏、 サントリー・ビールのCMとして 「LOVELAND ISLAND」が使用された。 これは、いわゆるタイアップという手…

サンボマスターはコードで語れるか?

nov46sさん、オランダの薔薇さん、nyarome007さん、 皆さんがここ数日サンボマスターおよびフォークに ついて語っていらっしゃるので、私もがんばって 書いてみることにします。 サンボマスターについては、2年前くらいかな、 音楽好きな友人からリコメンド…

キャラメル・ママもつづいていた。

20年、正確には19年ぶりだと思うが、 大学の教室の中に入った。授業、 でなくミーティングに参加した。 頭の中に音楽は、鳴らなかった。 感慨に浸る余裕もなかった。 平日の夜、決められた時間に駆けつけるだけで精一杯。 私が在学時所属していた団体である…

オヤジたちの放課後。

Weblogを始めたことが、 思わぬハッピーをもたらしてくれた。 昨日、同じ会社のティン・パン・アレー周辺の 音楽が好きな人たちと飲み語った。 これまではせいぜい1人か2人の愛好家と 情報や意見を交換するのがせいぜいだったが、 「あの人も」「あの人も」…

ニッポンの音楽は、独立して30年?

先日“さくら・さくら”ミュージックなる インスタントな文を書いた。 コーヒー豆の値上がりとともに、 帝国主義についても表層的に綴った。 これを受けて、今日、記したいのは、 ひょっとしたらニッポンのPOPミュージックって、 植民地支配を脱してまだ30年し…

ティン・パン・アレーを訪ねるつもりがNight Walker。

今日の更新のために、 〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第4回 を、CBSソニー六本木スタジオにしようと 跡地の写真を撮るために、会社からてくてく と歩いていた。 ウソ。ほんとは、4/12発売の雑誌『Quick Japan』 が、六本木ABCならもう買えるとの情報を キ…

風街散歩。

〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第3回 土曜日、西麻布から青山墓地、 南青山界隈を歩いた。 散歩、といいたいのだが、実態は “酔いどれお花見ウォーキング” といったほうがいいかも知れない。 私がワインについて諸々教えていただいている お店のお花見が…

細野さんは経済の先生でもある。

コーヒー豆が値上がりするらしい。 AGFとUCCが出荷価格を10%ほど。 スターバックスなどのチェーン店は、 生産者と10年程度の契約を結んでいる ため影響は無いが、小売店や喫茶店での 価格も値上げとなるそうだ。 理由は、中国やインドの経済成長で、これらの…

“さくら・さくら”ミュージック。

そろそろ桜も終わりのようだ。 散りゆく花に敬意を表して、 今日は“さくら・さくら”ミュージック について記してみよう。 “さくら・さくら”ミュージックとは、 先程思い付いたネーミング。ティン・パン系アーティストの楽曲の中に、 メロディーやアレンジで…

ギターの両雄は、ときどき並び立つ。

一昨日、井上陽水氏から 鈴木茂氏、高中正義氏という二人の ギターの神様の話になったので、 今日はその辺りのお話をちょっと。 陽水氏「クレイジー・ラブ」(80年)の茂氏の アレンジは、 78〜79年ごろ、一連の原田真二さんや石野真子さんの ヒット・チャー…

暮れなずむころ、あの町へ。

まだ暗くなり切らない時間に、 下り電車に乗った。乗り合わせた人びとが 皆、新入学生や新入社員に見える。 この春に訪れたであろう 大なり小なりの変化が、 適度の緊張感を与えている感じがする。 ネイビーやダーク・グレーの服の率が高い。 始まったばかり…

『かもめ食堂』、ひらがな4文字と陽水氏。

私の周囲で話題の映画『かもめ食堂』 を観た。週末はとにかく混んでいる らしく、平日夜に行こうと思っていて、 やっと行けた。映画もかなりイケてた。 小林聡美さん、もたいまさこさん、片桐はいりさん、 この方々がスバラシイのは当然として、 監督・脚本…

1993年の希望。

1993年、教授、大貫さんのアルバムが 今ひとつだった一方で、 あるアーティストのアルバムに かなり心ときめいた。 オリジナル・ラヴ、初めて聴いたのは 「ヴィーナス」だった。 たしか「じゅわいよ・くちゅーる・まき」のCMに使われたはず。 フルで初めて聴…

1993年の失望。

AM/EDさんのWeblogで最近、 大貫妙子さんと坂本龍一さんの アルバムが取り上げられていた。 そちらのコメント欄で書かせて いただいたのだが、私、ともに1993年 発売のお二方のこのアルバムが苦手だった。 去年、当Weblogを始めて間もなく、山下達郎さんと吉…

あの桜の道もティン・パン・アレー。

桜が満開になったようだ。 先日スタートしたシリーズ 〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第2回は、 桜の名所を取り上げてみよう。 ティン・パン的桜の名所というと、 千鳥ヶ淵だろうか。やはり。 松任谷由実さん1983年のアルバム『REINCARNATION』の 最後の曲…