ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の遅い午後の幸福。

ようやく夏がやって来たようだ。 7月はあと1日で終わり、 8月は「午睡の国」をテーマに 夏の午後に似合う曲を記したい。 ところで、「午睡」って「=おひるね」 なんですね。辞書によると。 昼寝だけでなく、遅い午後、夕方、 海やプールから早目に帰って来…

同時代に復学しよう。

過去は復讐するんだなと思う。 フリッパーズ・ギターを初めて知ったのは、 1990年の始め。萩原健太氏が司会をされていた TBSの深夜番組でPVがオンエアされたとき。 音を一聴しただけでタダモノじゃないカンジがした。 メンバーはサラブレットで、あの小沢征…

30年前の電話線と、今年の梅雨前線。

30年前のちょうど今日(7/25)、 このアルバムは発売された。 昼間、会社でこのことに気づき、 早く家に帰り音を聴きながら、 今これを書いている。 矢野顕子さんのデビュー・アルバム 『Japanese Girl』。最初の5曲は L.A.でリトル・フィートとセッション。 …

グレイの色指定。

「When I Met The Grey Sky」、 大貫妙子1976年のデビュー・アルバム 『Grey Skies』に収録されている。 大貫さんを四谷ディスク・チャートに連れて行った人 (ここでの出会いがシュガー・ベイブへつながる) といわれる矢野誠氏による編曲。 後のヨーロッパ…

家に居る。外に出る。

デビューしてすぐ、雨をどう描くかで 音楽性が左右される云々のつづきを。 吉田美奈子さんはデビュー・アルバムで 「ねこ」という曲を歌っている。 猫が耳をなでると雨が降るという言い伝えがある。 だから私は今日、家に居る という歌。 マグネシウム○○、ダ…

1970年代の万葉集。

処女作にすべてがある? デビュー直後、雨をどう描いたかで、 アーティストの音楽性が決定される 気がする。 鈴木慶一さんは、そぼ降る雨の日に、 雨の似合う国に旅立った人を見送る 自分を、印象的なメロディーに乗せて 「塀の上で」という曲にした。 細野…

雨の季節にさよならを。

梅雨が明けない。 大雨の被害が広がっている。 五月の連休明けから、かれこれ二ヶ月 こんな天気が続いている気がする。 この辺りで、この歌を取り上げないと、 雨の季節が終わらないような気がして、 今日は、この曲を。 「塀の上で」。はちみつばい1973年発…

INGとISMとIST

言葉にINGを付けると学問になるらしい MARKETING 市場にINGを付ければマーケティング 命名したのは コトラー先生? これはたしか戦後1950年代くらいに生まれた言葉 ヘミングウェイやJAZZより若輩モノなんじゃないか? BRANDING 誰だよブランドにING付けたの…

7月・8月は午睡の国。

もう7月も半ば。 ○月は××の国あそびのテーマがまだだった。 5月はオンガクの国、 6月は時間の国 だったから、7月と8月は“午睡の国”にしよう。 ちょっと最近ビジーで睡眠不足で、 それでなくても夏は暑苦しくて なかなか快眠できなくて…。 いま、私にとってい…

イタリアを描き、フランスを歌い、陽は光り、海は輝く。

W杯、イタリアとフランスで 優勝を争ったのはうれしかった。 どちらもワインが旨くて、 料理が美味しくて、 歴史も文化も蓄積があって…、 好きな国だ。 ヨーロッパ・ラテン、地中海、私にとって永遠の憧れだ。 懐かしさ、郷愁、ノスタルジーさえ感じる。 き…

祭のあとの独りよがり。

私の浅はかな予想は外れ、 イタリアが優勝した。おめでとう。 今週末に作ろうとしていた 夏野菜の煮込み料理は、 ラタトゥイユでなくカポナータにして 優勝をお祝いします。 秋、ポルチーニ(私はイタリアの松茸だと思っている)が獲れる頃、 美味しいイタリ…

電車で走ると、もうひとつの旅ができる。

Choo Choo Gatta Got… ひょっとしたら、 ニッポンほど鉄道網が充実してる国は、 他にないんじゃないだろうか? たしか、明治期にイギリスに倣って 敷設・整備されたんじゃなかったでしたっけ? 日本列島の至るところに汽車や電車が 走る路が張り巡らされてい…

勝利の美酒に酔う国は?

ドイツがアルゼンチンを 接戦の末下したあたりから 思い始めた。 そのドイツをイタリアが破った あたりから確信しだした。 だから、フランスがポルトガルに勝つのは、 じゅうぶん想定できた。 今回のW杯は、ワインなんだ。 ワインの味で勝敗が決まる。 ドイ…

330年後のリアル

録画したドイツvsイタリアを観てから ゆっくり仕事に行こうと目覚めて テレビを点けると信じられないニュースが こういうときはアセッてもジタバタしてもはじまらない いつもと同じことをいつもと同じようにするんだ あの国に対する思いなんて記す気にもなら…

「わたしたち」と上司の靴。

矢野顕子さんを聴き出したのは、 そんなに昔からではない。 他のティン・パン系の方々だと 四半世紀聴いていたりするが、 矢野さんの場合まだ20年に満たない。 YMOの第一回ワールド・ツアーに同行して注目されたことや、 81年春カネボウCM「春咲小紅」は知っ…

サッカーと夕焼けとゲッツ&ジルベルト。

サッカーW杯がいよいよ面白くなってきた。 やっぱり欧州と南米のスポーツなんだと思う。 準々決勝4試合、それぞれ意味のある対戦 のような気がして見逃すことができなかった。 ジャーマン・テクノがアルゼンチン・タンゴを微かに凌駕し、 いやドイツのリース…

TAXIがつかまらない金曜日の夜は。

月末で金曜日で、しかも今日は 一年の半分が終わった日で、 官公庁の方々はボーナス支給日で あったらしく…。道が混んでいた。 街に人があふれていた。タクシーがつかまらなかった。 食べて、呑んで、酔っ払って…、 その後タクシーがつかまらなくて、 夜の街…