ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

静かなペシミズム。

『10月はたそがれの国』を読み返している。 往復の通勤電車の中、いや、帰りは疲れ果て 小さい字を読む気になれず、朝、新聞に目を通した後の 僅かな時間だけなので、なかなか進まないのだが…。 初めて読んだのは、1988年の10月。 山下達郎さんが『僕の中の…

月曜日の朝に。

キリンジが出たのは知っている。 amed-recさんが、さすが早くもレビューを書かれていて、 http://d.hatena.ne.jp/amed-rec/20061029 私も早く聴きたい。 ミカ・バンド、これは今日私のところに廻ってくる。 細野さんのDVDを僕が買って、 ミカ・バンドの新譜…

2006年のダダイズム〜目覚めてしまった平日夜中3時すぎ〜

夜中3時すぎ、 80年代に慣れ親しんだ 番組オープニング・テーマが テレビから聞こえてきて目覚めた。 ? めったに夢は見ない。 というか、夢を見ても、その瞬間から 忘れてしまっているのだと思う。 今日は、ものすごく具体的な夢だ。 永年というかちょっと…

たそがれを描く、二つのライジング・サン。

10月はたそがれの国で、 ブラッドベリの小説の話は 近日中にするとして。 今日は、「たそがれ」を ここまで美しく描けるのか というアルバムと楽曲の話。 それから二つの才能の話。 吉田美奈子、1977年のアルバム『Twilight Zone』。 山下達郎氏との共同プロ…

MB101の行間に、90年代が見える。

5月と6月の雨の日は、私を 80年代半ばの学生時代に連れて行った。 8月の暑い日は、 長い夏休みがあった70年代へ誘った。 このところ続いた10月の晴れの日は…。 どうやら90年代の始めに タイム・トリップさせてくれるようだ。 私は、社会人3年半にしてコピー…

ある晴れた日に。

季節が落ち着いたようだ。 秋雨の前線は去り、 晴れの日がつづいている。 今日で何日つづいたろうか。 5月の五月晴れと、10月の日本晴れ。 大好きな天気。生きててヨカッタ。すべて赦そう。 そんな気持ちになってくる。 今年は5月が雨ばかりだったので、 こ…

文明開化の音がする?

このアルバムも、30年。 山下達郎『Circus Town』。 1976年10月25日発売だから、 あと10日ほどで30周年だが、 月曜日でバタついて 書けなくなる気がするから、 今のうちに記しておこう。 チャーリー・カレロ氏にプロデュースを依頼して N.Y.でレコーディング…

タイトルの美。

数日前にスガシカオさんと桐野夏生さんの 作品タイトルのシンプルさについて書いた。 『PARADE』『SMILE』…、 『グロテスク』『ダーク』…。 英単語ひとつに委ねる気持ちもわかるが、 ちょっともったいないというか、 意図や意志をひとつの単語で伝えるのは、…

作る・歌うスガシカオ、話す・語るスガシカオ。

今日はスガシカオさんの 新作『PARADE』について。 先日『SMILE』について記したが、 あの作品で感じた閉塞感は感じられず、 いくつかの新境地が感じられて、 聴いていて楽しかった。 サウンド・プロデュースを森俊之氏が担当した 「斜陽」は、私にとって「…

アレジとともに駆け抜けた90年代。

久々に青空が広がった三連休初日、 テレビでF1予選を観ている。 F1グランプリ、私にとって 90年代の象徴である。 セナ、プロスト、マンセルと 個性あふれるドライバーの存在。 バブル景気とともにスポンサードする 日本企業が続出。中島悟、鈴木亜久里と、 …

虹の架け橋。

向こう側には何があるか のぞいてみたくなったのだ。 受け手として、 相応の選択の基準をもって接してきたつもりだ。 そのこだわりだったり好き/嫌いだったりを、 送り手として生かすことはできないか? 受け手=送り手、そんな単純じゃない ことは、ここ15…

「永遠へのリミット」Visual Idea

ジャスト・アイディアです。 坂本龍一氏の1999年のオペラ (風パフォーマンス) 『LIFE』をご覧になりました? あの映像が、 「永遠へのリミット」の アートワークに生かせるんじゃないか と思いました。 ●白、グレー、黒、 彩度のない世界でビジュアルを構…

スガシカオと桐野夏生。

スガシカオさんについて 一度書いてみたかった。 今日はトライしてみよう。 発売された新譜には、 いくつかの新境地が感じられて 面白かったしホッとしたのだけれど、 (これについても近々記そう) 二作前のアルバムを聴いたときは、 ちょっと心配だった。 …