ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

真夏日の感情。

東京では二日連続の真夏日となったようである。 5月の連休明けから続いた雨の季節も、 ようやく終わりが見えて来たようだ。 夏が来る。 年齢を重ねても心が躍る、ワクワクするのはなぜだろう? 70年代のアイドル歌手たちは、ほぼ3ヶ月周期で 新曲をシングル…

アルファへの想い+α。

〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第7回 音楽が、いや時代を変えたクリエイティブが、 生まれた場所そのものに興味を持つようになった のは、いつからだろう? まがりなりにも、自分が何本かのCMやビデオの 制作に携わるようになった時からか。 スタジオに…

二十歳のLiberty。

土曜日、目黒ブルース・アレイの 吉田美奈子&河合代介LIVEへ。 河合氏のハモンド・オルガンとの デュオも、3年目。いいカンジで 熟してきている気がする。 ラストは、久々に「Liberty」を演ってくれた。 いろんな編成でこの曲を聴いたけれど、 ハモンドとの…

情熱と永遠の冷製パスタ

太陽をたっぷり浴びた情熱と 大地でじっくり熟した永遠は 細かくとにかく細かく刻んで プライドやブランドやウソと いっしょに炒めてしまうんだ オイルは特別なヴァージンを 炒めたらすり潰せペーストに そのまま冷蔵庫にベッドイン カッコつけたがる言葉た…

彼らを見くびるな。

いや、もうビックリです。 カンドーしています。 amed-recさんが、『風街ろまん』『テクノデリック』に 並ぶ名盤と書かれていたので、「これは聴かなくては」 と思いamazonに注文、イヤこれは止めました。 買ったことで安心して、そのまま時間が経過してしま…

「雨のウエンズデイ」イヴに。

RRRR・・・(電話の音) 「も、もし、もし…」 「もしもし。やっぱり寝てたんだ。 今日は語学出るって言ってたのに」 「・・・」 「今授業終わった。今日クルマで来てるから、 これから鎌倉行かない? アジサイがすごいキレイらしいよ」 時は1980年代半ば。私…

除湿する声。

月曜日から二〜三日は、 晴れ間が広がるらしい。 今年は、5月から雨が多く、 雨の歌ばかり取り上げて来た気がする。 せめて、今日は、6月の晴れた日に ふさわしい曲について記すことにしよう。 大貫妙子さん「光のカーニバル」。 1982年『Cliché』収録。歌詞…

天国の靴下〜長調と短調のデッド・ヒート〜

「時間の国のアリス」の話が途中だった。 私は1984年5〜6月に松田聖子さんが 歌われていたこのシングルよりも、 1年前1983年の同時期に歌われた 「天国のキッス」のほうが好きだ。 作曲は細野晴臣さん。満を持しての 聖子シングル作品への細野さん起用だった…

「神田川」へのオマージュ。

オランダの薔薇さんがトライされている 「神田川」の料理法。 ひとつのやり方として、 「VS」で調理する方法があるのでは? とふと思い立って、仕事の合間にちょっと あそんでみました。 「私は苦労していないから、『神田川』みたいなのは書けない」 挑発的…

神様とキミの4年間

22時のオフィス内 帰れぬ人がテレビ前 さあ〜っチャンスになれば歓声に ピンチがくれば悲鳴になる ああ〜ッ試合や仕事に たら・れば はない あるのは 4年の時の流れだけ ひときわ大きな声援を 聞かせたキミも今はもう いない〜どんな仕事もテキパキと バリバ…

発売日の色気。

アルバムなり、シングルなり、 音楽ソフトの発売日が 水曜日になったのはいつからだろう? 物流のため? オリコンの集計上、有利だから? 味も素っ気もない。 ヤマッ気は感じても、色気を感じない。 ロマンティシズムも感じない。 70年代の半ばごろは、 CBS…

観ながらにして欧州旅行。

サッカーW杯が開幕した。 イングランドvsパラクアイ戦を、 英国式パブで久々にシングル・モルト ウィスキーを飲みながら、テレビ観戦する。 トリノ五輪時にも記したと思うが、 イングランド→パブ→スコッチ・ウィスキー という単純な連想ゲームで環境を固め気…

梅雨入りした日のタイム・マシーン。

学生時代の仲間9人が集った。 卒業して来年で20年になろうとする時期、 結婚や転職といった人生のイベントもここ 数年はひと段落で、こうして集ったのは 2年ぶりぐらいだった。 それにしても、学生時代の仲間というのは…。 経済活動でない理由で知り合った仲…

【修正】永遠へのリミット

SCRAPSさん、ご返球ありがとうございました。 私もボールを投げ返しますね。 今日、思いのほか早く仕事が終わったのと、 昨日、「6月は時間の国」と宣言したばかり なので、この時間をテーマにした作品 (というのもおこがましいですが)を、 早くブラッシュ…

というわけで、6月は時間の国。

♪お昼休みはウキ・ウキ・ウォッチング〜 (本日の趣旨とは全く無関係なのですが、 この曲は伊藤銀次氏が作られた?) 今から22年前の1984年、 大学2年生の今ぐらいの時期、 「笑っていいとも」とともに起きるのは 私にとって極めて自然なことだった。 オープ…

小さなハピネスを、番組で音楽で感じたい。

少しだけ早く帰ってニュース番組を見れば、 秋田県のあの女性と、六本木のあの男性。 人間の欲望がもたらす悲劇の典型なので、 騒ぎたがるメディアの気持ちもわかるけれど、 どうしてどのチャンネルも同じ話題ばかり…。 ボクがテレビ朝日やテレビ東京の経営…

〜のほう から させて〜美しい日本語たち

StupidなFunkにならないかなぁと、ちょっと思い付きました。 例のプロジェクトへの、週一のレスポンス。 (相変わらず音に寄り添う言葉のニュアンスがわからない) - ある日 部長は得意先で言った スズキのほうから ご説明させていただきます とほう? のほ…

“時間”を描く天才たち。

5月から6月の曇った日に観た映画は、 私にとって名作となることが多いようだ。 先日取り上げた『グッドナイト&グッドラック』、 昨日の『ロスト・イン・トランスレーション』、 皆この時期のそんな天気の日に観た作品だ。 そういえば、2年前の『めぐりあう…

「風をあつめて」が似合う街・映画・気候。

昨日の流れで、「風をあつめて」→渋谷→ と連想すれば、映画『ロスト・イン・トランスレーション』 である。 2年前のちょうど今ぐらいの時期に、 渋谷シネマライズで観た。 コッポラの娘ソフィア・コッポラ監督作品、 タイトルからわかる通り、翻訳において失…

僕も、風をあつめたかった。

〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第6回 渋谷には音楽があふれている。 渋谷駅北口を出て、 道玄坂を上るとはつぴぃえんどが、 宮益坂を上ると大貫妙子さんが、 という話を書いた。 今日は、渋谷駅南口を出て、 玉川通りの歩道橋を渡ってすぐ南平台界隈の話…