ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Back to the music

Back to the music 音楽に帰ろう あの日出会った あの時ときめいた あの曲に帰ろう 音楽の中でだけ 僕たちは自由だった Welcome Back! 言葉は心に刺さり メロディーがサウンドが 優しく包んでくれた 癒してくれた 遊んでくれた 教えてくれた 僕だけの 僕たち…

風が吹くロード・ミュージック。

週後半、休みをとって関西を旅する。 和歌山に行ってみたくなった。 四十年以上生きてきて一度も行ったことがないのと、 和歌山県出身の人とも会ったことがないので、 訪れてみたくなった。 名所旧跡に行くより、 海岸線に沿って電車に乗ってみたい。 地元の…

三十年間の晩夏三昧。

八月が過ぎるのが、怖かった。 夏休みが終わるのが、悲しかった。 暑さが去っていくのが、切なかった。 今日は、30年前と25年前と15年前の、 夏の終わりの話。 1976年、中学1年の今ごろ。 NHKテレビで月〜金曜・夜9時40分から10時まで 「銀河テレビ小説」と…

フリッパーズ特集をヨコシマに読む。

『ミュージック・マガジン』9月号は フリッパーズ・ギター特集だった。 先日記した通り、私はフリッパーズを聴くだけの 齢と耳を持ち得ていなかったため、彼らの音楽をきちんと 聴いていないのだが、この特集は読み物として面白く、 90年以降の時代を読み解…

アルバム一枚聴きながら眠れる幸福。

1990年の午睡ミュージックをもうひとつ。 大貫妙子『NEW MOON』。本格的な夏直前の 6月、私にとって待ちに待ったリリースだった。 前作『PURISSIMA』(88年)が、サントリー・ホールで 行われたピュア・アコースティック・コンサートの好評を 受け、その路線…

夏の名曲の共通項。

夏は、人を、少年少女にする(気がする)。 梅雨に入るか入らないかくらいからの グルーミーな天気は、私を二十歳前後の 学生時代にタイムスリップさせる。 あの頃は、毎日がグルーミーで、曇り空で、 気持ちがカラッとしていなかったからだ。きっと。 今年…

ライヴの後のHappening & Happiness。

金曜日、今年のバンド編成の Liveは、その日が最後だそうなので、 行ってまいりました。STB139 吉田美奈子&The Bandライヴへ。 久々に「Knock Knock」が聴けたり、 アルバム『SPELL』の曲が多かったり、 ライヴはそれなりに楽しめた。 ただ、最近は私自身、…

オフコース〜キリンジ、駆け足の四半世紀。

今日は、私信がどこまで 公信(そんな言葉はないけれど)に なり得るかの実験。 (夏休みの自由課題だと思ってください) 同年代の仲間たちとのやりとりに 会員制の掲示板を使っている。 そこで先日キリンジについて触れたところ、 同い齢の女性から、「キリ…

1990年の午睡ミュージック&9.21。

1990年の夏はよくプールに行った。 27歳、アルバイトをしながら コピーライター養成講座に通う日々。 順調に梅雨が明け、順調に暑かった。 順調じゃない境遇の僕は、自宅と 横浜のバイト先の近くの小中学校の、 一般に開放されているプールを調べ、 空いてい…

夏の夜のクールネス。

カッコイイとは涼しいことである。たぶん。 細野さんの「熱帯夜」につづいて、 暑苦しい夜も気分良くさせてくれる曲。 体感温度と湿度を下げてくれる一曲。 大貫妙子「夏に恋する女たち」 1983年の夏に発売された大貫さん初の ベストテン・ヒットとなったシ…

終わる。変わる。始まる。

石油価格が上がっている。 映画『日本沈没』がリメイクされた。 あの頃は巨人軍の連覇が途切れ、 この頃は巨人軍の時代が終焉しようとしている。 終末感や閉塞感が、再び世の中を覆っている? あの頃、細野晴臣氏は「終わりの季節」を作った。 矢野顕子さん…

上手にウソをつくと、省エネになる。

人びとの想像力を、 どれだけ受け止めることができるか が、名曲の条件である。 先日「夏なんです」について記した際、 皆さんからいただいたコメントを拝読して そう思った。 原風景云々の話をしたけれど実はナンセンスで、 リアリティのさじ加減というか、…

真夏の夜の夢?

〔ティン・パン・アレーを訪ねて〕第8回 特別篇「ティン・パン・アレーが流れる店」 昨夜7時くらいから 六本木界隈で呑んだ。 ワインと日本酒をしこたま。 それゆえ、記憶があまり 定かじゃないのだが…。 夜中2時過ぎ(のはず)に店を出て、通りを歩き始めた…

風物詩の原風景。

太平洋高気圧が、太陽が、 がんばって、ようやく 夏らしくなってきた。 「五月雨」が新暦の季語に なってしまったかのように、 五月の中旬から雨が続いて、 先走って停滞していた季節も、 再び順調に歩み出したようだ。 こうなると、「夏なんです」。 はつぴ…

“寒い夏”にならないように、「寒い夏」について書く。

今日の最高気温は何℃だったのだろう? 梅雨が明けたというのに、 今ひとつ夏の感情に浸れない。 1977年、79年、93年、あと2003年かな。 パッと思いつく冷夏は。 太陽は元気なく、雨が多くて、 気候は寒く、気持も塞ぐ イヤな夏だった。 「寒い夏」という楽曲…