ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

「新春放談」を聞くころ、「いつも通り」が始まっていた。

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山下達郎氏×大滝詠一氏の「新春放談」。先日お話したようにMDをお借りして、
拝聴しました。

●午後3時と午後11時半
『SONGS』リ・イッシューで、アナログからデジタルに変換したマスター
(と言うのだろうか?)を何十本も作られたらしい。
いい音がでる時間帯は、人びとの電気使用量が減るこの時間帯。実に大滝氏らしいお話。

●トライアングル30周年
ナイアガラ・トライアングルVOL.1』の30th Anniversary Editionが、
ちょうど30年後の3/25に発売されるらしい。
ボーナス・トラック、ストック自体そんなにないそうだが、秘かに期待しています。

●「トロピカル・ムーン」仙台公演
ファンの方が送ったテープを山下氏がマスタリング。
76年1月のシュガー・ベイブをバック(坂本氏キーボード)にした
大滝氏の歌声が聴けた。希少だ。貴重だ。

●『流行通信』の80年代の企画
糸井氏作詩、山下氏作曲で、雑誌上でヴァーチャルに「レコードを作る」企画
があったそう。さすが、80年代頭の『流行通信』! これを実際にディスク化しよう
と大滝氏が力説されていたな。聴いてみたいような、聴きたくないような…。

いつもの年のように、いつものペースで、話は進んでいった。
画期的なことや、衝撃的なことは、起こらないし、期待してはいけない。この対談に。

この対談を録音したMDをお借りして聞くころ、すっかり正月気分は抜けて、
何事もなかったかのように、いつもの日常が戻ってくる。

「新春放談」が「新春放談」であるように、
大滝氏が大滝氏であるように、山下氏が山下氏であるように、
私は私なのだ。

いつも通り、これを後ろ向きじゃなく、前向きにとらえるために、
シュガー・ベイブの「いつも通り」でも聴くとするか。