ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

「マイピュアレディ」と松任谷正隆氏のボサ・ノヴァ。

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今日は節分。豆をまき、恵方巻きを食べ、ワインを飲み、季節を分かつ儀式としよう。
聴く音楽は、当Weblogの性格上「福は内 鬼は外」(細野晴臣氏『HOSONO HOUSE』収録)
なんだけれど、懇意にさせていただいているお店のイベントなので無理っぽい。

興が乗ったら、皆でカラオケにでも繰り出すことにしよう。
“春しばり”で化粧品会社の春のキャンペーン・テーマを歌いまくりたい気分だ。

たとえば、「マイピュアレディ」。
1977年春の資生堂のキャンペーン・テーマ。
コピーは小野田隆雄さん(土屋耕一さんではないと思う)。
小林麻美さん出演のあのCM、当時どれくらいのGRPだったのだろう。
半端じゃない出稿量だった気がする。

尾崎亜美さん作詩・作曲・歌唱のこのテーマ・ソングも、売れに売れた。
中学2年生になる私もシングルを買い求め愛聴した。
後で知ったのだが、編曲は松任谷正隆氏。ボサ・ノヴァっぽい曲調で、この表現力は
きっとティン・パン・アレーの仕事だと思う。
(テクニックよりクリエイティビティ。技術力というより、楽曲の解釈・表現力が
 優れているんだと思う。ティン・パン・アレーの方々の演奏は…)
林立夫氏Dで、細野さんか高水憲司氏のB、Gは鈴木茂氏か松原正樹
と見たが、どうだろう?

近年、カフェ・ミュージックだ何だって、ボサ・ノヴァ
“ボッサ”とか言われて注目されているんでしょう?
家にその手の本が一冊あったので今度読み返してみるが、
アントニオ・カルロス・ジョビンやゲッツ&ジルベルトが、
盛り上がっているのだとしたら、この「マイピュアレディ」以外にも
76~78年ごろの松任谷正隆氏の仕事が再評価されてもいいはずだ。
(あるいは再評価されているのかも知れないが…)

・75年荒井由実シングル「あの日に帰りたい」
・77年松任谷正隆「夜の旅人」
・78年松任谷由実紅雀

いずれも、微妙な転調があって、そこかしこにラテン風味漂う作品たちだ。