ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

YMOブームと広告ブームと矢野顕子「春咲小紅」。

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資生堂vsカネボウの季節ごとのキャンペーン合戦、私にとって
CM曲はだいたい資生堂が勝るのだが、この時はちがった。
1981年・春、資生堂は「ニート・カラー」というコピーのもと、
ニートな午後3時」松原みきさん。

一方のカネボウは、矢野顕子さん「春咲小紅」。
このシングルが発売されたのは、YMOが大ブームで
「梅は咲いたか。YMOはまだか」のキャッチ・コピーのもと、
あの問題作『BGM』発売がほぼ同時期。

♪ホ~ラ春咲小紅 見に見に見に来てね
 私のココロ ゆらゆら春の夢

当時の人気番組「ザ・ベストテン」に、
矢野さんがYMOの御三方とご出演なさったっけ。
翌日学校ではその話題で持ちきりだったりした。

詩は糸井重里氏(「春咲小紅」というコピーはちがうそうです)。
「小紅」と「神戸に」をかけて、この年開催されていた神戸ポートピアを
「見に来てね」という意味もある
なんてことが、まことしやかに囁かれていた80年代頭。
YMO同様に、広告も、コピーライターも、ブームになっていったわけで…。
「宝島」「ビックリハウス」といった雑誌たちが、その辺りの現象を支えていた。

その頃高校生だった私には、音楽や広告がマブシくて、
人生に多大なる影響を与えていただいた次第です。