ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

My陽水クロニクル。

tinpan19732009-08-30

録画しておいたNHK教育テレビ
井上陽水特集60分×4日間、観る。


私は陽水氏の熱心なファンではないが、
アルバムは何枚か持っていてiPodにも何曲か入っている。
時々無性に聴きたくなったり歌いたくなる、そんな距離感の人である。


マイ・フェイバリット・陽水ソングを3曲挙げろと言われれば…、
「帰れない二人」「新しいラプソディー」「スニーカー・ダンサー」
「愛の装備」といったところだろうか(4曲になってしまった)。
マイナー・コードよりメジャー・コードを多用した陽水ソングが
好きみたいだ。


「帰れない二人」は番組の中で、
共作した故・忌野清志郎氏とのデュエットを聴くことができた。
たぶん21世紀になってからのSTB139でのライヴ収録。
これでこの番組は永久保存版になった。

この「帰れない二人」、70年代前半のシングル「心もよう」のカップリング曲だけれど、
サウンドがフォークじゃないというか、
星勝氏によるアレンジが洒落ていて好きだった。
自分で歌っても気持ち良くて、10代のころキーボードでつま弾いたり、
20代になるとカラオケで歌ったり、
あ、生オケでも何度か歌った覚えがある。


ちょっと今、手元に資料がないのだが、
この曲でドラムを叩いているのは林立夫氏?
日本の歴史上初めて100万枚を売ったアルバム『氷の世界』には、
細野晴臣氏ともども何曲か参加されているはず。


「新しいラプソディー」は聴くと、私の中で
80年代後半がフラッシュ・バックする。
VHSデッキやレーザー・ディスク・プレーヤーが家庭に普及しだしたころで、
私は陽水ライヴ『クラムチャウダー』(というタイトルだったと思う)を
レーザー・ディスクで借りて聴いて、この曲を知って、
いいなと思った覚えがある。


「スニーカー・ダンサー」は、オン・タイムで聴いた1980年秋が甦る。
当時、私は高校二年生。高中正義ファンで、
高中がゴキゲンなギターを聴かせるこの曲が大好きだった。
同名アルバム『スニーカー・ダンサー』は
POPな曲が多くて、当時良く聴いた。
同アルバム収録の「フェミニスト」かな?では、
吉田美奈子コーラスが聴けたりする。


美奈子コーラスが炸裂するのは「愛の装備」である。
オリジナルでなく、1992年(91年?)のセルフ・カバー集『ガイドのいない夜』
バージョンにおいて。
90年『ハンサム・ボーイ』収録の「ライバル」でも、
カッコイイVoiceコラボレーションを繰り広げたけれど、
この曲のコーラスもイイ!


達郎×美奈子の共演をもう一度聴きたい!
と、このBlogで何度も言い続けているけれど、
陽水×美奈子の共演も、ぜひ聴いてみたいものだ。
良い声と良い声のコラボレーションは、
私を異次元の世界へ誘ってくれる。


それとは別に、秋の国際フォーラムの陽水ライヴ、
先行予約を申し込んでいる。
とにかく、あの声。ゼッタイに生で聴いておかないとソンだと最近特に思うのだ。
1948年生まれ、還暦を過ぎた井上陽水氏。
あの素晴らしい歌声を10年後に聴けるかというと、
絶対とは言い切れない時期に(陽水さんに限らず)なってきていると思うから。


あっ、番組については、また別の機会に記すことにします。