ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

オンガクの鮮度。

tinpan19732009-03-29

土曜日、STB139の吉田美奈子&The Bandライヴへ。
このThe Bandとのライヴは、何度聴いても飽きない。
今回も新鮮な感動を届けてくれた。


今回の新鮮さ、それは選曲と編成がもたらしてくれたようだ。


選曲、たとえば「Miracle Ship」(1996年『KEY』収録)を
演奏してくれたこと。チェルノブイリ原発事故をテーマにした曲だが、
数日後に予定されている半島のあの国のミサイル実験を控えた今聴くことで、
改めて平和を願ったり。


「Tale Of The Seasons」(2002年『Stable』)は、
立春から春分そして桜が散るまでに必ず一度は聴きたくなる曲であり。
「Crystal」(1989年『DARK CRYSTAL』)も、
今回しみじみいい曲だなと感じた。このアルバム『DARK CRYSTAL』が
発売されたのが、20年前のちょうど今ごろ。
ついこの間だと思ったのに、20年という時間に改めて驚く。


新曲も歌ってくれた。「幸せの上に」というタイトルだそうだ。
やはり今回歌ってくれた「Footsteps」(2002年シングル)には
♪希望は悲しみの上につくられている〜
というフレーズがある。「幸せの上に」は、何があるのだろう。
詩をじっくり読んでみたい。


終盤、久々に西脇辰弥氏がゲストに加わった。
「Footsteps」
「海」(1978年『Let’s Do It』)
「音楽の魔法」(2003年『REVELATION』)
「Town」(1981年『Monsters in Town』)
そしてアンコールの
「雲の魚」(2003年『REVELATION』)
も新鮮だった。


西脇氏とは新Cubeでもコラボレーションするらしい。
アルバム『REVELATION』の共同プロデュースから約5年、
久々に生で聴いたクロマティック・ハープが新鮮に響いた。


あ、それから、今回のライヴ。
美奈子さんを聴くのが初めての人といっしょだった。
吉田美奈子の音楽の魅力をきっと理解していただける人だと思い、
私からお誘いしたのだ。良い席を確保するために、整理番号を頼りに、
久々に開演前に並ぶということをした。
その辺りもこのライヴに、いつも以上の鮮度を感じた理由かも知れない。