ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

Live is Massage.

tinpan19732009-12-08

師走になり初めての週末、
夏ごろから続いた忙しさもようやく落ち着きを見せ始め、
金曜・土曜とライヴを楽しむことができた。


金曜日は、会社の先輩が参加しているバンドを
新橋の外れにあるライヴハウスへ聴きに行った。
カウンターでお酒を用意してくれる人が
ダディ竹千代さんだったりしていきなり驚く。


そのバンドは、ドラム、ベース、ギター、キーボードのリズム隊に
サックスがリードをとり、メロディ・ラインを奏でたり、
アドリブを吹いたりする不思議な編成。
演奏する楽曲も、ジャンルや年代を超えてセレクトされる。
この夜だと、ユーミンビートルズからスティーリー・ダン
そしてシャカタクまで。その選曲の自在さと、編曲の自由さに、
くだらない日常のしがらみや、つまらない仕事のわだかまりを、
しばし忘れ満ち足りた時間を過ごすことができた。


土曜日は、吉田美奈子&The Bandを聴きに、
六本木STB139へ。
今回からドラムが島村英二氏に替わられたり、
トロンボーン村田陽一氏がゲスト参加されたりしたからだろうか?
チケットはSOLD OUTだったそうだ。


島村英二氏のプレイはいつ以来だろう?
残念ながら70年代のラストショーでのプレイは拝見したことはない。
1994年の大型連休ごろに中野サンプラザで行われた
山下達郎シングズ・シュガー・ベイブ”コンサート以来だと思う。


やっぱり上手いなぁと思った。「安心」「重厚」を感じた。
岡沢章氏のベースとのリズム・セクションは、
演奏された全ての楽曲を浮つかせることなく、
しっかりと地に足を付けさせる役割を果たしているような気がした。


久々に大好きなワシントンGo Goビートの4曲が聴けた。
島村Dと岡沢Bによる何とも言えないグルーヴが心地良かった。
一部の終わりに「GIFTED」「GRACES」を、
二部の終わりに「午後の恋人」「BEAUTY」を、
それぞれメドレーで配置する構成も心憎いと感じた。
しかも二部のこの二曲、イヤ一曲前の「雲の魚」からは、
村田陽一氏のトロンボーン入り。


金曜・土曜とホーン入りのライヴを聴けたのだが楽しかった。
聴いていて得も云わぬ自由さというか、解放感を覚える。
美奈子さん、80年代初めにはwithモンスター・ホーンズと称して、
清水靖氏ら大人数のホーン・セクションを率いて
PIT INN等で怒涛のライヴを繰り広げていたが、
もう一度あんな編成で音楽を届けてもらえないものだろうか?


アンコールの最後、「12月のイルミネーション」。
良かった。これで、今年も、クリスマスを迎えられる。
去年はオープニングで「Christmas Tree」。
今年はエンディングで「12月のイルミネーション」。
僕のクリスマスには、吉田美奈子の音楽が必要だ。