ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

ボクの数十年が、キミのコンマ数秒になる。

tinpan19732006-02-20

いよいよ五輪女子フィギュアが近づいてきた。
6の年の坂本龍一氏はイイことが多いから、
安藤美姫選手にもプラスになるにちがいない。


1976年
ナイアガラ・トライアングルVol.1』の山下達郎氏の曲で
テクニックとセンスに優れたキーボード・プレイを披露。
ティン・パン・アレー「パラダイス・ツアー」にも参加。
スタジオ・ミュージシャン、アレンジャーの第一人者へ。
(3年後、YMOワールド・ツアー)


1986年
20世紀初頭イタリアで起こった芸術運動“未来派”を
テーマにしたアルバム『未来派野郎』を発表。
テーマの斬新さ、楽曲の多彩さ、代表曲「黄土高原」の
吉田美奈子さんコーラスの素晴らしさが光る。
(3年後、オスカー受賞してヴァージンと契約)


1996年
自身の代表曲を、ピアノ・チェロ・ヴァイオリンのトリオ
でリ・アレンジした名作『1996』を発表。
「戦場のメリー・クリスマス」も美しいピアノの旋律に
新たな解釈が加わり、更なる名曲として響く。
(3年後、「ENERGY FLOW」No.1ヒット)


2006年
日本のPOPミュージック、POPカルチャーの頂点と云える
「戦メリ」を音楽に使用。教授同様オスカー受賞者である
ワダエミさんが衣装を提供。トリノ五輪フィギュアスケート
で、安藤美姫選手がニッポン文化の粋を纏い、舞い、踊る…。


がんばらなくていい。
この舞台に立つまでに、十分すぎるほどがんばってきたんだから。

メディアや大衆の好奇の目とも闘って、
悩み傷ついた日々さえもプログラム・コンポーネンツに生きるはず。


教授が、ワダエミさんが、パワーをくれる。
キミと同じように、彼や、彼女も、
西洋の価値観が主流である分野で、
東洋の価値観を忘れずに闘って評価を受けた。

カルチャーのパワーはすごいよ。
彼らの音楽や、彼女たちの映画を、好み、愛し、感じた、
ボクたちのこの数十年の感情の蓄積が、きっと
彼女の衣装を着て、彼の音楽に合わせ、舞い、踊る、
キミの0コンマ何秒かの滞空時間になるはず。


思うがままに、舞えばいい。
四回転だって、跳べばいい。
GOOD LUCK!