ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

『spangles』初聴雑記。

tinpan19732006-02-21

今日は、吉田美奈子さんの新譜『spangles』の店頭入荷日。仕事を早めに切り上げて、予約しておいた店に急いだ。電車の中で歌詩カードを読み、家に帰り今聴いている。
こうして、発売日に、自分のメディア(!)で、好きなアーティストの新譜についてあれこれ書いたりできること。光栄であり、うれしいことだ。

今日は思いつくままの雑記とさせていただく。
後日じっくりと書かせていただくことにする。
(何せ3時に起きて五輪フィギュア見て、そのまま出社して今日放り出して来た仕事をしなくちゃならないもんで…)

●曲を聴く前に、角松敏生氏のように、まず詩をじっくり読みました。全体の印象として、美奈子さんの視点がどんどん優しくなっている気がする。
●昨年末のLiveで何曲か披露されているので、ちょうどいい飢餓感、距離感というか…。「あ、あのときの曲だ。そうか。こういう歌だったんだ」と思えて、10曲まるごと初聴というアルバムよりも、親しみやすい気がする。
●最初の3曲のリズムに身を委ねるだけでキモチよくなる。
●オリジナル・アルバムの間隔が、前作から2年ちょっと。このくらいが私はちょうどいい。MCA(ユニバーサル)ビクター時の毎年×3枚もうれしかったけれど、もったいなかった。2年に1枚くらいのタームでコンスタントに、これからも新譜が聴けるとうれしい。avex ioさんとの契約、これで終了なんてことはないですよね?
●音、いいんだろうな。明日あたり、会社のSACDで聴いてみるか。
渡辺香津美氏の「8月の永遠」、河合代介氏の「BEYOND」、いい曲だ。
●それにしても、作詩・作曲のクレジットがないのはWhy?
●昼間、書店に行ったのだが、『ADLIB』にインタビュー記事がなく、モノクロ・ページでのレコード評のみ。『ミュージック・マガジン』に至っては、レコード評でさえ取り上げられていない。何かあったのか?
●アート・ディクションが、『gazer』以来15年つづいたYoko Hamadaさんから代わられた。
●「CASCADE」「FRAME」は最後を飾るに相応しい2曲ですね。ここ数作中の代表曲になると思う。大事に大事に歌い続けてほしい。


いちばん思ったことは、40歳過ぎても仕事を放り出してレコード店(CDショップ)に駈けつけ、発売日前日に新譜を聴きたくなるアーティストがいる。そのこと自体が物凄く幸福だ、ということ。「日常のさりげないことに感謝しよう」、アルバム・テーマに早くも影響されてしまったようだ。