ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

クールマイヨールとジャック・マイヨール。

tinpan19732006-02-15

トリノ五輪にまつわる恥ずかしい話。
今回、日本スケート陣は、フィギュアもスピードも、フランス国境に近いクールマイヨールという地を直前合宿地としているそうだ。ギリギリまで選手村に入る日を遅らせ、競技開始直前までここで調整する。04年アテネ五輪の際、日本水泳陣がやはり直前合宿をアテネ近くで行って、本番のメダル・ラッシュにつながったという前例に倣ってのことらしい。
何でも製氷責任者は、五輪本番と同一人物らしく、「おお、いいことだ。安藤選手にとって追い風だ」などと思った。テレビのニュースなどで、このクールマイヨールの風景を何度か目にしたのだが、アルプス山脈の程近く風光明媚で美しい地のようだ。

「そういえば、クールマイヨールって、リュック・ベッソン監督『グラン・ブリュ(グレート・ブルー)』のロケ地じゃなかったっけ…?」
突然私の脳はそのうような思考を始め、その時お酒を呑んでいたこともあり数十秒後には勝手にそう信じ込んでしまった。
「こんどのオリンピックは、開催地はトリノで、自動車とワインで有名なところだし、とにかくお洒落でいいね。日本スケート陣がベース・キャンプ地にするクールマイヨールなんて、あの『グラン・ブリュ』のロケ地だったところだったりして、粋だよね」
こんなことを居合わせた人に話したりした。

翌日、時間ができたとき、念のためインターネットで調べてみたが、クールマイヨールと『グラン・ブリュ』の関連は見い出せない。

あれ? おかしいな。映画名を英語カタカナ表記にして、
「クール」をとって「グレート・ブルー マイヨール」で検索すると…、
出てきました。

「げっ、ジャック・マイヨールじゃん!」
この映画の主人公であった実在のダイバーの名前(数年前、不幸な死を遂げられました)と、イタリアの地名を同一視する勘違いをしていたわけです。恥ずかしい!

《この映画、日本では単館上映後ビデオ発売され、しばらく経ってから
 (91 or 92年ごろ)人気が出た。ちょうど昨日のビジュアルに使用した
 大貫妙子さん『NEW MOON』が発売された1990年6月ごろ、私はレンタ
 ル・ビデオ屋で“ジャケット借り”をしたのでした。カンは当たり、
 Good Movie! エリック・セラの音楽もGoodで、54分テープに録った
 『NEW MOON』のA面とB面の最後の空白部分に、この映画音楽のお気
 に入り部分を録音した。大貫さんのアルバムとのマッチングも最高で、
 この年の夏のヘビー・ローテーションでした》

幸い、酔っ払って話した人には、大笑いされるだけて済みそうですが、それにしても、こんなマチガイが多いなぁ。最近(そういえば「クールマイヨール」ってミネラル・ウォーターもありますね)。

似たような言葉を混同してしまう。地名・人名・ブランド名が、なかなか思い出せない。カタカナにとみに弱くなっている気がするのは、やはり年齢のせいでしょうか。

今年は脳のフィットネスに励もう!
考えてみれば、年頭にそんなことを思ったはずだった…(もう忘れている)。