ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

サンボマスターはコードで語れるか?

tinpan19732006-04-18

nov46sさん、オランダの薔薇さん、nyarome007さん、
皆さんがここ数日サンボマスターおよびフォークに
ついて語っていらっしゃるので、私もがんばって
書いてみることにします。


サンボマスターについては、2年前くらいかな、
音楽好きな友人からリコメンドされていたので、
聴いてみようと思いつつ、加えて昨年の
Quick Japan』誌の山下達郎×山口隆対談が
サイコーに面白かったのでちゃんと聴こうと
思っていたのだが、未だに聴けていない。
一曲くらい聴く機会があったのだけれど、
編成が少なくてキーボードがなくて、「音が薄い」
という印象しかない。


私は、ロックは様式というよりはマインドの問題だと思っているので
ひと言で定義できないのだが、フォーク or Notに関しては、
次のように定義している(することに決めている)。


「メイジャー7th、9th、分数和音を用いていること。
 単にテクニックとしてでなく、感情表現の延長として用いていること」
コード進行がある程度複雑で、しかもそれが必然性をもっていること
と捉えていただければと思う。


はっぴいえんど(はつぴぃえんど)〜ティン・パン・アレーの音楽が
なぜ好きかと問われれば、ひとつの理由として
「ありがちでないコード進行を、耳障りよく聴かせてくれるから…」
と答えるだろう。


と、コード進行で解決できるかな?と思ったが、ちょっと強引ですな。
これは…。いろんな例外が出てきそうだ。「音として品があるか」
「Poorじゃないか」などというますます抽象論になってしまう。


とにかく、次に皆さんにお会いするまでに、
サンボマスターも、安藤裕子さんも、ひと通り聴いて、
きちんと自分の意見を持てるようになっていたい
と、思っています。


ところで、今月号『Quick Japan』の大瀧×山口対談は面白かった。
大瀧氏の東北エリアの居住遍歴はこの対談で初めて知りました。
時間ができたらマッピングしてみるのも面白いと思います。
あるいは、江戸門弾鉄さんあたりに、ならではの解釈を
加えていただけないだろうか。


P.S.
(という、この記し方がいかにも「フォーク」ですね)
(3フィンガーの循環コードというカンジ)
サンボマスターの山口氏は、76年生まれなんですね。
いろんな音楽の30周年がいっぱいの2006年ですが、
この方は生まれてから過ごした時間が30周年なんですね。