ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

「八月の永遠」と“四月の安心”。

tinpan19732006-04-21

水曜日、吉田美奈子さんの
山野楽器インストア・イベントに行った。
この種の特典があるので、美奈子さんの
新譜は山野で買うようにしている。


とはいえ、イベントに行けたのはまだ二度目。
平日水曜日の18時開場、意外と調整が難しく、
このイベントの日に限って仕事にトラブルが起きる
いやなジンクスがあったりする。
今回は、渡辺香津美氏がゲストなので、
ゼッタイ聴き逃すことのないよう(この辺りの経緯は下記URL参照)
早目に会社を出た。
http://blogs.yahoo.co.jp/tinpan1973/19862588.html?p=4&pm=l&t=1


18時半、エイベックスの美奈子さん担当・津森氏のMCにより
イベント・スタート。美奈子さんとのトークを経て、早速香津美氏登場。
Newアルバムの香津美氏提供曲「八月の永遠」、
武満徹氏作詩・作曲の「TSUBASA」を演奏してくれた。
大きめの会議室といった広さの会場で、
美奈子さんの歌と香津美氏のギターを聴く。
歌の上手い人とギターが上手い人が共演すると、
何とも云えぬキモチよさが生まれると改めて思った。


この後香津美氏が退場され、美奈子さんがTVトラックで
「BEYOND」を歌ってくれた。「ごめんね。TVトラックで…」。
いえいえ、バンドでなくカラオケで美奈子さんの声を聴く機会なんて
めったにないこと。有り難かった。
その後再び香津美氏が登場、今度はアコースティック・ギターに手に
「SMILE」を美奈子さんの歌とともに届けてくれた。


エイベックス津森氏は、香津美氏「TOCHIKA」ツアーを新潟で
ご覧になられたそうだ。私も、1981の2月か3月、群馬公演を拝聴した。
今回のレコーディング時、香津美氏のギターがあまりに素晴らしく、
録音が終わった後トイレでナミダしたというエピソードを話されていたが、
いいお話だと思った。


前回の『Voices in the Wind』発売後の山野イベントで、
初めて津森氏なる方を拝見して今回が二度目であるが、
この方が担当であられる限り美奈子さんはだいじょうぶだと思った。
アーティストに対する尊敬と愛情をきちんと持たれていらして、
何よりビジネスマンとして信頼できる方との印象を持った。


私がオンタイムで聴き出した80年代後半以降、
美奈子さんがひとつのレコード会社からアルバムを2〜3枚出すと、
「契約終了? 次にオリジナル・アルバムが聴けるのはいつ?」
という心配をしなくてはいけなかったが、当面は杞憂に違いない。