ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

キャラメル・ママもつづいていた。

tinpan19732006-04-14

20年、正確には19年ぶりだと思うが、
大学の教室の中に入った。授業、
でなくミーティングに参加した。


頭の中に音楽は、鳴らなかった。
感慨に浸る余裕もなかった。
平日の夜、決められた時間に駆けつけるだけで精一杯。
私が在学時所属していた団体である問題が生じ、
対応のためOBたちが集ったという理由からか。


先輩風を吹かせるつもりはないが、あまりにも…。
怒ることには責任が伴うわけで、日々の忙しさで、
それを全うできるか疑問なのでできるだけ黙っていたが…。


当事者の学生に詳細を取材するとき、
何と親が付いてきたらしい。
「ウチの子が何をしたというんですか…?」


「教育ママ」という言葉が登場したのは、
団塊の世代が受験生だった60年代後半だと思う。
キャラメル・ママ」という言葉が生まれたのは、
その世代の人たちが学生運動を繰り広げたころ。
21世紀になって、私とほとんど同年代の親たちにも、
キャラメル・ママ」は存在するんですね。


いや、世代は関係ないか。
きっと音楽や映画や小説に心を動かされた絶対量が少ないんだろうなぁ。
心の栄養=イマジネーションの不足、自分や自分が属する世界を
客観視する能力が圧倒的に不足した人間。


酒を飲んだ。あまり美味しくなかった。目覚めもイマイチ。
シャワーを浴びて、本当に久々に「キャラメル・ラグ」を聴きながら
身支度を整えた。


オープニングは松任谷正隆氏のピアノ。
キャラメル・ママのテーマと云われ1973.9.21でも演奏されたはず。
米国に実在したティン・パン・アレーを思わせるサウンド
ノー天気でゴキゲンなラグタイム・ミュージックが、
ちょっとだけ気分を変えてくれた。