ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

細野さんの新たな試み。ボクたちの密かな想い。

tinpan19732006-04-30

「4/27の読売新聞の文化欄に、
細野さんの新しい試みが紹介されているよ」
友人からこんな連絡が来た。
連休前でやることが目白押しだったけれど、
しばし放り出して、会社で前日の新聞を探す。


「市場に支配されない音楽を」。
多摩美に「芸術人類研究所」なるものが設立され、
若手ミュージシャンらのCDを出すプロジェクトが
進んでいるらしい。仕掛け人として細野晴臣氏が紹介されている。


中沢新一氏との共同作業だから、
たぶんあなたは訝しがると思うけれど…」
こんなコメントも添えられていた。
さすが。かれこれ、15年以上、音楽、広告、雑誌…、
このWeblogに書き散らかしているようなカルチャー全般について、
あーだ、こーだと好き勝手を言い合ってきた人だけあって、
私の性格をよ〜くわかっている。


この芸術人類学研究所、中沢新一氏が所長をされているらしい。
細野さんとのコラボレーションという点では、
80年代半ばの『観光』等を想い出す。『チベットモーツァルト』で
ニュー・アカデミズムの一旗手として騒がれたこの80年代ごろは
良しとして90年代、この方のオウムへの姿勢、とくに事件後のスタンスに
大いに疑問を感じた。私が存じ上げないだけかも知れないけれど、
事件前の一連の氏の言動についてきちんと謝罪がなされたのだろうか…?


いけない。話が逸れた。「売上とは一線を画した音楽を、
NPOを作り世の中に送り出す」という細野さんの試み、
きちんと見届けファンとしてできることがあれば応援したい。


先日の“オフ会”でも、Webを通じて知り合った仲間が、
音楽に対してできることについて話題になった。


「好きだから聴く」というスタンスで、
思春期以降30年くらいず〜っと来たけれど、昨年
「好きだから書く」という行為を始めてみたら、
意外と面白かった。好きなことを続けてやることで、
世界の広がりや新しい発見もあった。


ここいらで次のステップ「好きだから目指す」ことを
始めるべきなのかも知れない。この連休中ちょっと考えてみることにしよう。