細野さんは経済の先生でもある。
コーヒー豆が値上がりするらしい。
AGFとUCCが出荷価格を10%ほど。
スターバックスなどのチェーン店は、
生産者と10年程度の契約を結んでいる
ため影響は無いが、小売店や喫茶店での
価格も値上げとなるそうだ。
理由は、中国やインドの経済成長で、これらの国でもコーヒーを飲む層が
増え、世界的に需要が増したためだそう…。
コーヒー豆って、経済の授業でいちばん最初に習った、
需要曲線と供給曲線のあのモデルが未だに適用される分野なんですね。
需要が増えれば価格が上がり、供給が増えれば価格が下がる。
これが電化製品とかだと、最近のプラズマテレビを例にしても
需要が増すと益々価格が下がって、普及製品になってくるんだけれど…。
コーヒーの飲用習慣化って、
帝国主義・植民地主義の影響が大きいと思う。
あの時代、搾取される側だった中国やインドの経済力UPにより、
あの時代の貿易のマテリアルだったコーヒーの値段が上がるって、
う~ん、かなり感慨深い。
ところで、中国でクルマがかなり売れ出しているそうだが、
あの広大な国土にクルマがあふれると、世界的に大気汚染が
深刻になりそうで、ちょっと恐い。どうすればいいんだろう…?
80年代の後半にも、私はこのような経済と時代の閉塞感を覚えた。
そのとき助けていただいたのが、細野晴臣氏。
エラソーでかしこまった本を読むよりも、細野さんの
『地平線の階段』『音楽少年漂流記』を読むほうがよっぽどタメになった。
細野さんは経済の先生だ…と、あの時以来密かに思っている。