ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

二十歳のLiberty。

tinpan19732006-06-25

土曜日、目黒ブルース・アレイの
吉田美奈子&河合代介LIVEへ。


河合氏のハモンド・オルガンとの
デュオも、3年目。いいカンジで
熟してきている気がする。


ラストは、久々に「Liberty」を演ってくれた。
いろんな編成でこの曲を聴いたけれど、
ハモンドとのデュオでのこの曲もかなりいい。


「Liberty」、もとは某AVメーカーの1986年のCMソングだった。
美奈子さんが詩・曲を作られ(詩はMINNIE SHADEY & AKI名義)、
最初はイギリスの少女二人がアカペラで口ずさむヴァージョンが流れ、
しばらくして鈴木雅之氏のヴォーカル・ヴァージョンが流れた。


美奈子さんご本人のヴァージョンは、約10年後
95年1月のシングルとアルバム『EXTREME BEAUTY』収録曲と
して世に出た。このアルバム・ヴァージョンで達郎・美奈子コンビが、
当時で13年ぶりに復活したのだが、いつか書いた気がするので今日は別の話を。


「Liberty」、87年8月よみうりランドEASTPIT INN 10周年ライヴ」で、
初めて美奈子さんを聴いたときもこの曲を演ってくれた。
バックは富樫春生氏のピアノ。
90年3月、新宿にあった日清パワー・ステーションのLiveでも
富樫氏ピアノで聴いた。
95年5月、中野サンプラザ、12月NHKホールはバンド編成だった。
99年鎌倉市民ホールで聞いた「音楽の言葉」Liveは、
難波氏ピアノ、バカボン鈴木氏ベース、ムッシュかまやつ氏語りという
オモシロイ編成だった。


2001年、9.11の米国テロ直後に、六本木STBで聴いた
ポンタ氏Drum、井野正義氏コントラバス塩谷哲氏ピアノとで
聴かせてくれた「Liberty」も印象的だった。
かなりR&B色の強い黒っぽい音がした。あの飛行機が突っ込んだニュースは、
遠い日本に住む私にも衝撃だったけれど、この「Liberty」を聴いて、
「だいじょうぶ。世の中は捨てたもんじゃない」と思った覚えがある。


20年前、「Liberty」はCMソングとして誕生した。
10年前、そのCMを制作した広告会社で私は働き出した。
今年あたり、そんな関係にちょっと変化が起きそうだ。