ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

梅雨入りした日のタイム・マシーン。

tinpan19732006-06-10

学生時代の仲間9人が集った。
卒業して来年で20年になろうとする時期、
結婚や転職といった人生のイベントもここ
数年はひと段落で、こうして集ったのは
2年ぶりぐらいだった。


それにしても、学生時代の仲間というのは…。
経済活動でない理由で知り合った仲間というのは、
二十歳前後という子供と大人の端境期に
言葉や気持ちをぶつけ合った仲間というのは、
やっぱり特別な存在だ。


卒業して20年、僕たちが共に過ごした4年間の5倍なりの時間が
各々の身に流れているわけで、ツライことやネガティブなことも
それなりに皆、遭遇したり経験したりしている。だけど皆、変わらない。


青臭いところは、青臭いまま。生意気なところは、生意気なまま。
時代や年齢を重ねているわけで基準そのものが変化しているものの、
青臭さや生意気さの時代に対する入射角は一定のような気がする。


一昨日、「時間の国のアリス」について記した。
同じ1984年の6月ごろ、聴きまくっていた曲が、
スタイル・カウンシル「My Ever Changing Moods」。
ピアノだけのヴァージョンと、バンド・アレンジのヴァージョンが
あって、どっちも好きだった。


♪daylight turns to moonlight and at my best
 praising the way it all works〜
ポール・ウェラーの詩もカッコよかった。
ボクの生意気さの教科書だったと思う。


こういう鼻っ柱の強い、青臭い詩を書くことにもトライしてみようか
と、明け方4時ごろ、仲間と別れ、西麻布交差点でタクシーに
乗り込んだとき、ちょっと思った。


20歳の自分を笑う、40歳の自分
がいる。
20歳の自分を羨む、40歳の自分
もいる。


生意気さ、心の青さは変わらないけれど、
白髪や脂肪や体重はやっぱり増えている。


あの頃の未来に、ボクらは立っているかって?