ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

というわけで、6月は時間の国。

tinpan19732006-06-08

♪お昼休みはウキ・ウキ・ウォッチング〜
(本日の趣旨とは全く無関係なのですが、
この曲は伊藤銀次氏が作られた?)


今から22年前の1984年、
大学2年生の今ぐらいの時期、
「笑っていいとも」とともに起きるのは
私にとって極めて自然なことだった。
オープニングが流れるとき目覚めていれば、
それは早起きといえたと思う。


その日も、その位の時間に眠りから醒め、
8chを見ながらしばらくボーッとしていた。


♪チャ・チャ・ラ・チャー チャ・チャ・ラ・チャ〜
(伝わるわけないですね。カタカナの羅列だけじゃ)
その頃耳にしだしたイントロ、松田聖子(さん)の当時のニュー・シングル
時間の国のアリス」が流れて来た。


「前作『Rock’n Rouge』につづいてユーミンなんだよな。たしか。
 でも、なんかハ長調っぽいというか、そろそろ曲提供やめたほうが
 いいんじゃないか…?」
などという事を思いながら、半分テレビを見て半分ボーッとして
という状態がつづいたのだと思う。


2コーラス目になるのかな?
♪瞳閉じれば四次元の迷路 タキシード着たウサギが走る〜
という松本隆氏の歌詞に合わせて、松金よね子さんがタキシードを着て、
ウサギの格好をして番組に登場された。


どういうコーナーだったのか覚えていない。松金よね子さんが
出演されていたことは確かだと思う。


四次元の迷路(「みち」と読ませていた)、
タキシード着たウサギ…、
この歌詞がグッと前に出てきて、
それまで距離のあった(というか数回聴いただけの)
楽曲がグッと身近になった。


不思議の国のアリス」じゃなくて「時間の国のアリス」、
カボチャの馬車に毒入りリンゴ、
童話の世界じゃキスはおでこにする…。
その世界の構築の仕方に、イメージの遊び方に
松本隆さんはスゴイなと感じたのだと思う。
(想像力の自由度というより、創造力の振幅度というカンジがする)


そんな22年前の出来事を先日思い出したので、
「6月は時間の国」にします。時の記念日もある月なので、
時にまつわる楽曲を記していく月にします。


しかし、5月がそうであったように、思惑通りに進まないでしょう。多分。
だって、天気や気候が超えてしまうのだから。いともカンタンに。
予報という私たちの想像力を。


予報に、創造力は許されない気がする。
予報は、データや過去の公倍数のゲームだと思う。