ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

観ながらにして欧州旅行。

tinpan19732006-06-11

サッカーW杯が開幕した。
イングランドvsパラクアイ戦を、
英国式パブで久々にシングル・モルト
ウィスキーを飲みながら、テレビ観戦する。


トリノ五輪時にも記したと思うが、
イングランド→パブ→スコッチ・ウィスキー
という単純な連想ゲームで環境を固め気持ちを盛り上げ、
世界的スポーツ・イベントを観て楽しむのが、習慣になっている。
80年代前半の雑誌『POPEYE』『BRUTUS』の影響だと思う。
変に日本戦だったりしないほうが、こういった気分に浸れたりする。


6月はほかにも、テニスのウィンブルドンがあったり、
カー・レースのル・マンがあったり、F1のイギリスGPがあったり、
毎年恒例のイベントを、そんなに熱くなく何となくテレビ観戦しながら、
イギリスやフランスに想いを馳せるのが、この時期の慣わしだ。


昨日は、ドイツのW杯に、イギリスのF1。
あるお店でスペインのアパレル・ブランドと出会ったり、
なかなかヨーロッパづいた一日だった。
映画『ダ・ヴィンチ・コード』も観た。


あの原作を2時間半なりの映画にするのはツライと思った。
それから、主演女優が…。『アメリ』ではヨカッタのに、
カンペキなミス・マッチだと思った。
それにしても、日本や韓国などアジアの国々だけらしい。
内容に手を入れずそのまま上映できたのは…。


などということを、映画を観た後食事したお店で、
たまたま隣り合わせたフランスの方々と話した。
上野の国立美術館や京都の有名なお寺を舞台にして、天皇が実は…
というような話になるのかな。これを日本にあてはめると。
ということを彼らと話しながら思った。


それにしても、フランス語特有の、あのRの独特の響きと、
鼻に抜ける発音と、抑揚がなくフラットで淡々としたサウンドの美しさよ。
毎年ヨーロッパにマインド・トリップすることの多い6月だけれど、
今年はまた特別な6月になりそうだ。


例のプロジェクト。ミカドみたいなかたちで、
フランスを料理できないかな。あるいは、
ビートニクの向こうには実存主義があって、
実存主義の本場といえば、やっぱりパリのセーヌ左岸で。
その界隈では、『アメリ』の少女がカフェで働き、
ルーヴル美術館にはキリスト教を揺るがすナゾが…。
そしてラストは、男と女が、ゴダールのあの映画のように永遠を誓う…。
(いかん。まとまらなくなってしまった!)