ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

サッカーと夕焼けとゲッツ&ジルベルト。

tinpan19732006-07-02

サッカーW杯がいよいよ面白くなってきた。
やっぱり欧州と南米のスポーツなんだと思う。


準々決勝4試合、それぞれ意味のある対戦
のような気がして見逃すことができなかった。


ジャーマン・テクノがアルゼンチン・タンゴを微かに凌駕し、
いやドイツのリースリングとアルゼンチンのマルベック、
どちらのワインも美味いんだけれど、
季節柄やっぱり冷えた白が飲みたくて究極の選択でリースリングを選んだ
というカンジ。


ウクライナの小麦は、イタリアがパスタにしてペロリとたいらげ、
ポルトガルイングランドは、16世紀の時計の針が逆さに回って、
ブラジルとフランスは、カミュサルトルリオのカーニバルを沈静化した
そんな印象(意味不明ですみません)。


サッカーを題材にしたポップ・ミュージックは、
日本に存在するのだろうか?
Jリーグが始まって13年、W杯に出場して8年、
TV番組のテーマ・ソング等で必ずあるに違いないが私は知らない。


F1は、1982年に大貫妙子さんが「グランプリ」という曲で扱っている。
(アルバム『Aventure』収録)
吉田美奈子さんの1983年のアルバム・タイトル『IN MOTION』は、
アメリカン・フットボール用語だ。
ラグビーは、「ノー・サイド」という曲(アルバム・タイトルも)で
1984松任谷由実さんが取り上げた。


サッカーが取り上げられるとしたら、78年『South of the Border』の頃の
南佳孝さんか、80年〜85年までの大貫妙子さんが良かったと思う。


ヘミングウェイ誰がために鐘は鳴る』で、スペインの闘牛を取り上げた
ような距離感で。あの作品は、たしか主人公は米国人(違ってたら申し訳ない)。
どこかストレンジャー、エトランゼな感じがないとダメだと思う。


歴史がない。伝統がない。
門外漢である。異邦人である。
その辺りをきちんと認識することが、日本代表の強化に携わる人にも、
サポーターといわれる人にも、4年おきににわかに登場する
評論家やファンの人にも必要な気がする。


ということを、W杯ダイジェストを見ながら、
ゲッツ&ジルベルトを聴きながら、思いました。
ボサ・ノヴァが似合う季節ですね。
今日の夕焼けが梅雨明けの近さを物語っていました。