ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

イタリアを描き、フランスを歌い、陽は光り、海は輝く。

tinpan19732006-07-13

W杯、イタリアとフランスで
優勝を争ったのはうれしかった。


どちらもワインが旨くて、
料理が美味しくて、
歴史も文化も蓄積があって…、
好きな国だ。


ヨーロッパ・ラテン、地中海、私にとって永遠の憧れだ。
懐かしさ、郷愁、ノスタルジーさえ感じる。
きっと前世はあの辺りで生きたのだと勝手に思っている。


そんなイタリアとフランスが、地中海の煌きと太陽の輝きが、
凝縮されたアルバムがある。大貫妙子『Aventure』(1981年)。


前作『Romantique』でヨーロッパを作品化する新境地を拓き、
今作はそれがより明るくPOPに展開されている。


「愛の行方」は上質なフランス映画を観るような曲(舞台はやはりパリか)、
「アヴァンチュリエール」はエーゲ海に浮かぶサントリン島、
「グランプリ」はイタリアのF1チーム・フェラーリが歌われ、
「テルミニ」ではローマの中心である鉄道の駅が描かれる。


「Samba de Mar」は「地中海のサンバ」という意味のはず、
「La Mer, Le Ciel」は「海と風」の歌だと思う。
(すみません。英語なら何とか意味がわかるんですが…)
この2曲、ここ5年くらい夏が来ると必ず聴く。
真夏用のオムニバスMDに入っている。


この2曲を、どこかのホテルのプール・サイドで、
実際に大貫さんの歌声で聴いてみたい。


大貫さんのLive、アコースティック・コンサートはほぼ毎年末
開催されるんだけれど、バンド編成のライブを聴ける機会が
近年めっきり少なくなって個人的にちょっと悲しい。


大貫さんのリゾート・コンサート、
NEEDSは十分あってPAYできると思うんだけれど。
(キャピタル・ビレッジさん、企画しないかな。
 外資系ホテルも続々とOPENすることだし)


それから、もう一回、こういった陽光あふれるヨーロッパを
テーマにしたアルバムを作ってくれないかな。
このアルバム発売から四半世紀、
南仏プロヴァンスも、カンヌ映画祭も、F1モナコGPも、セリエAも、
アルマーニも、プラダも、ボージョレー・ヌーボーも、世界遺産も…。
いろんなモノ・コトがメジャーになって題材には事欠かないはず。


アレンジは、やっぱり坂本龍一さんがいいだろうし、
そうなるとプロデュースは、あの方に…。