ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

TAXIがつかまらない金曜日の夜は。

tinpan19732006-07-01

月末で金曜日で、しかも今日は
一年の半分が終わった日で、
官公庁の方々はボーナス支給日で
あったらしく…。道が混んでいた。
街に人があふれていた。タクシーがつかまらなかった。


食べて、呑んで、酔っ払って…、
その後タクシーがつかまらなくて、
夜の街を彷徨うときのテーマ・ソング、
口をついて出てくる歌は20年近く変わらない。


大貫妙子「都会」。
1977年発売の2ndアルバム『SUNSHOWER』収録。


♪眠らない夜の街 ざわめく光の洪水
STUFFのクリス・パーカーがドラムを叩いて、
細野さんがベースを弾いて、憲司さんがギターを鳴らし、
教授はフェンダーにポリ・シンセを操り、
パーカッションはノブさんで、ソプラノ・サックスは清水靖晃氏。
コーラスはター坊に達郎さん…。
こんな顔ぶれも、こんなアンサンブルも、
もう二度とあり得ない1977年のドキュメント。
あの時代のクリエイティブの真空パック


♪値打ちも無い華やかさに包まれ 
  夜明けまでつき合うと言うの?


♪その日暮らしは止めて 
  家へ帰ろういっしょに


どれだけ、酔っ払って口ずさんだことだろう。
どれだけ、共感しまくったことだろう。


でも、僕は、また今日も、何もなかったように、
寄り道をして帰るんだ。Going My Sideway!