ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

ライヴの後のHappening & Happiness。

tinpan19732006-08-20

金曜日、今年のバンド編成の
Liveは、その日が最後だそうなので、
行ってまいりました。STB139
吉田美奈子&The Bandライヴへ。


久々に「Knock Knock」が聴けたり、
アルバム『SPELL』の曲が多かったり、
ライヴはそれなりに楽しめた。


ただ、最近は私自身、頻繁に行われる
美奈子さんのライヴ状況に慣れてしまって、
今ひとつ感動の度合いが薄まっているように感じる。


以前、ライヴの本数が少なく、時期も不定期だった
ときなど、ライヴが行われることを雑誌『ADLIB』等で
知ると(ファンクラブも、インターネットもなかった)、
自分の仕事も予定も後回しにして馳せ参じたものだ。


しばらくライヴに行くの控えようかな?


気持ちをちょっと整理しようと、
懇意にさせていただいている西麻布のワイン・バーへ向かった。
そこで、ある偶然と幸運に遭遇した。


「十番祭で道が混んで、ライヴに遅れそうになった」
とマスターに話すと、「あちらのお二人もライヴ帰りだそうです」
と奥に座っていらっしゃったご夫婦をご紹介してくださった。


紀伊国屋ホールでやられていた頃から、
美奈子さんのライヴを聴かれているらしい。
大滝詠一さんや山下達郎さんらが日替わりゲストだった
Minako Weekと題された一週間連続公演。
あれは、たしか、RCAに移籍直後のはずだから1975年。
30年以上前だ。スゴイ! 私の美奈子さんライヴ鑑賞歴は
1986年からだから19年。まだまだですね。


想い出のライヴは何ですか?
1990年のグローブ座。私も行きました。
1993年の中野サンプラザ。あれは私のベストかも知れません。
2004年の品川チャペル。あれ、行けなかったんですよ。
前から9列目の中央の席が2つ、空いていたと思うんですが、
それは私が座るはずだった席です。


などとライヴ談義に花が咲いた。
いや、ほんとは、不思議な偶然にかなり驚いてしまい、
話したいことの半分くらいしか話せなかった。
きっと、また、あのお店でお会いできることでしょう。
こんどはゆっくりじっくりお話させていただきたいものだ。


それにしても、先日記したティン・パン系が流れるお店といい、
このワイン・バーといい、西麻布には偶然と幸運があふれている。
あの店とこの店を結ぶ道、西麻布のティン・パン・アレーと呼ぶことにしよう。