ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

そうじ・せんたく・やのあきこ

tinpan19732007-09-09

昨夜から今日にかけ12時間寝た。
これだけ長時間眠ったのはいつ以来だろう。


昨年初めから週2日ほど朝6時に起きる生活を始めて以来、
基本的に早起きになり、遅くまで呑んだ次の日も
数時間眠ると目が覚めてしまう習慣になった。
トシをとるとはこういうことなのか?とも思った。


長時間眠らせてくれた気温にも感謝しよう。
この夏、エアコンが切れるたびに目覚めるということが
いったい何度あったことだろう。


たっぷり眠った後は、ゆっくり食事。
そうめんとラタトゥイユ(もどき)。
どちらも残りものだが、過ぎ行く夏に敬意を表して、
毎年夏幾度となく作り食べるメニューに、
心の中で小さくさよならを言っていただいた。


そして、クリーニング屋とドラッグストアへ…。
30℃は超えているに違いないけれど、
陽ざしに風に9月を感じる。いい日曜日だと思った。


♪これでいいのだ〜
口をついて出たのは、矢野顕子「BAKABON」。
1991年、NY移住後初のアルバム『LOVE LIFE』のオープニング曲。


赤塚不二夫氏のマンガ「天才バカボン」のキャラクターである
バカボンのパパ」「バカボンのママ」も歌詞に登場する曲。
♪これでいいのだ
というフレーズに、何とも云えぬ“現状肯定”を感じる。
いい天気、いい気候、
今日のようにたっぷり眠ったり、食べたり、
幼いころから感じてきた小さな幸せに出会うと、
このフレーズが鼻歌として出てくるようだ。


♪海を渡る風にふくらむ 掛け布団
 見知らぬ国へ開かれた ふすまたち
シンプルだけれど、海を渡った矢野さん自作のこの詞にも唸ってしまう。
風はやっぱり七つの海を渡ってくるんだな。
ボクの部屋のこの小さな窓も、大きな世界に向かって開いている。


スバラシイ!
睡眠、食事、掃除、洗濯…。
フツーの休日にフツーのことをして小さな幸せをかみしめる。
そんなときに口ずさみたい曲。「BAKABON」


矢野顕子さんの全作品の中でもベスト5に入るくらい好きな曲だ。