ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

「若き日の望楼」に感じる匂い。

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※いつもアルバム解説だけじゃつまらないので、
 ときどきは楽曲にまつわるエピソードを記そうと思います。

大貫さんの楽曲から好きな曲を一曲選べ
と云われたら、「若き日の望楼」(1980年「Romantique」収録)を選ぶ。

坂本龍一氏のピアノをフィーチャしたアレンジ、大貫さんの詩・曲。
単純な甘いバラードでなく、どこかトガッた印象、先鋭的な匂いがある。

この楽曲発表の少し後、80年代前半に流行した
ニュー・アカデミズム(文学というか思想)、
コム・デ・ギャルソン、Y's(ファッション)
などと同一な匂いが…。

その理由、先日も紹介させていただいたnov46さんのブログを拝見してわかった。
ビートニク文学や映画「グリニッジ・ビレッジの青春」が、
この楽曲のバック・グラウンドとして存在するそうなのだ。

グリニッジ・ビレッジの青春」は観ていないけれど、
ビートニクはちょっとカジッた。
ケルアック「路上」やバロウズ裸のランチ」を読み
あの世界に思いを馳せたものだ。

これらの作品群から感じるものと同一の匂いを感じ、愛着を抱いたのだと思う。