ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

ワイン好き&映画好きには、2005年=グレイト・ヴィンテージ!?

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そろそろ、このブログのもうひとつのテーマである映画の話をしてみたい。
来週木曜解禁のボージョレー・ヌーボーは今年も美味しそうだといわれているが、
「ワインが好き」で「映画も好き」な人にとって、
今年はグッド・イヤーなのではないでしょうか?

このブログのタイトルでもある「SIDEWAYS」が年明け早々に日本公開。
40歳過ぎのしょーもない男(ボクのことか?)が主人公の、
カリフォルニアのワイナリーを舞台にしたロード・ムービーで、
アレクサンダー・ペイン監督のこの作品、今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされた。

脚色賞というのを受賞したらしいが、
私にとっては作品賞受賞作「ミリオン・ダラーズ・ベイビー」を遥かに凌ぐ傑作だった。
(このブログをご覧いただいている音楽好きな方にはサントラもお薦め!
 な~んか気になる味のあるジャズだなと思ってサントラを買ってわかった!
 元ウェザー・リポートのアレックス・アキューニャはじめ、半端じゃないんだ。
 ミュージシャンたちが…!)

そして、いま、ワインをテーマにしたドキュメンタリー映画「モンドヴィーノ」が公開中。
さすがにメジャー劇場でのロードショーというわけにはいかず、
渋谷シネアミューズ等の単館公開なので「気づいたら終わってた」ということのないよう
今日、しっかり会社を早く出て観てきました。

自らもソムリエの資格を持つジョナサン・ノシター監督の作品。
おもしろかったですよ。2時間15分の長さを感じなかった。
ワイン評論家ロバート・パーマーにあのモンダヴィ親子…、
ワインの世界で有名な方々を拝見することができましたし、
有名なワイナリーの映像が見られたことも嬉しかった。

あと、グローバリズム=悪、ローカリズム=善という
単純な二元論にしていないところも安心した。
(こちらのイマジネーションが入り込めないから。説教臭くなって)

ただ、残念だったのは、ハンディカムで撮りました的ないかにも素人っぽい
映像の揺れがそこかしこに現れたこと。
これ、狙いなんでしょうけど…、
マイケル・ムーア監督「ボウリング・フォー・コロンバイン」辺りから
露わになった悪しき傾向なんじゃないでしょうか?
カネ払って観てるんだから。こっちは…。素人っぽい、見る人が酔ってしまう
映像はやめていただきたいもんです。