ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

ティン・パン・アレーの人生ゲーム。

tinpan19732007-11-08

久々に本屋に行ったら、
ミュージック・マガジン』『ストレンジ・デイズ』で
細野晴臣特集。買い求め、帰りの電車の中でざっと目を通す。


ここ1〜2ヶ月、『サウンド&レコーディング・マガジン
『TITLE』『BRUTUS』…。私が目を通しただけでも
相当数の雑誌が細野さんの特集を組んでいた。
新譜を発売した還暦の音楽家が、これだけ雑誌で取り上げられている
という現実に、嬉しさと悲しさが込み上げてくる。


坂本龍一氏は、新レーベル設立にHASYMOへの参加と
精力的に活動され、いろんな壁を超えられたように感じてうれしくもあり、
とともに人生の節目にはやはり相応のマネーが必要なのかと思ったり…。


高橋幸宏氏は、年初にミカ・バンド、5月〜7月にHAS〜YMOと、
一年に二つの伝説をLiveで再現してくれたり…。


干支が五回りほどして、あの方たちと
オンガクとの新しい関係が始まったようだ。
あの方たちと一回りほど違う私は、
あの方たちから、生きることも教えていただいている気がする。


“発売10周年記念アナログ・レコード発売!”という
相変わらず“らしい”活動を福生のあの方はなさってらっしゃる。


その方と新春放談を繰り広げられる方は、今年、
奥様の作品を通じて“50代のポップス”を確立された。


私は、あの方たちから、生き方も学んでいる。


大貫妙子さんは、会社を変わった。
5つ目の会社から、新しい作品を発売した。


松任谷夫妻は、プロジェクトを集大成した。
サーカスとコンサートの融合…、終わりは始まりだ。


矢野顕子さんは、新たなコラボレーションを始めた。
この人は、誰かと演る、誰かの曲を演ると、自分らしさが増す。


吉田美奈子さんは、会社を辞めた。
新譜はしばらく聴けなくても、Liveはコンスタントだ。


回る。廻るよ。回転木馬のデッドヒート?
巡る。めくるめく。サークル・ゲーム


そして、静かに始まる、カウント・ダウン。
二度、三度はまだあったとしても、
十度、二十度はもうないと思う。


だから、その時、その時を、今まで以上に大切にしたい
と、思うようになった2007年
も、いよいよラストスパートだ。