ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

締切を軽やかにする図鑑。

tinpan19732007-11-10

そう。そう。So So So So So…。
音楽は記憶を呼び覚まし、
記憶は更なる記憶を呼び起こす。


前々回に記した、本業とは別の仕事。
最初の締切はジョニ・ミッチェル『Walk the Dog & Light the Light』を
聴きながら乗り切った。
次の締切は、坂本龍一『音楽図鑑』を聴きながら仕上げた。


でも、なぜ、『音楽図鑑』?
1993年、すでに発売からは8年ほど経っていたはず。
たしか、「チベッタン・ダンス」が無性に聴きたくなったのでは…。


集中して文を書くとき、言葉を考えるとき、
聴く音楽は洋楽かインストルメンタルがいい。
日本語の歌詞があると、その言葉に引っ張られてしまう。


「チベッタン・ダンス」のあの軽快なドラムとパーカッションの音に
乗って、まだ慣れぬ雑誌の記事を書く仕事を軽やかにリズミカルに
行ってしまおうと思ったのだ。きっと。


「チベッタン・ダンス」の打ち込みドラムは、シンクラヴィア?
いや、教授は、たしかシンクラヴィアは使っていなかったはず。
1985年の音をしている。
この年、国立競技場“All Together Now”で
はつぴぃえんど(はっぴいえんど)が再結成され、
そのLiveで披露された小田和正財津和夫松任谷由実による
「今だから」。このシングルのアレンジが教授で、
このドラムの音が同じような音をしている。


それにしても、『音楽図鑑』のスバラシさはどうだ!
一曲一曲がヴァラエティに富んでいて、
まさに音楽の図鑑、エンサイクロペディア。
YMO散開後、たしか初めて世に出た作品で、
その中味の濃さと完成度の高さに打ちのめされた覚えがある。
“教授”というニックネームの意味が、このアルバムを聴いただけでわかる
そんな作品ではないだろうか。


今日は、久々に、本業とは別の締切を抱えている。
この部屋で、うんうん唸りながら、ある課題と格闘しなければならない。
ちょっとユーウツだけれど、外が雨なのを幸いにしよう。
これが天気だと走ったり、歩いたり、外に出たりしたくなる。


ヨ〜シ、ここに記したことで、脳のストレッチは終わり。
久々に『音楽図鑑』を聴きながら、一気にやっつけてしまおう!