ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

4.“いい音で聴きたい悩みの種”

tinpan19732007-10-05

Myお月様ミュージック、
全4回と考えていたけれど、
とりあえず6回は続きます。
ひょっとしたらもっと続くかも。


今日は、細野晴臣氏の曲にしよう。
新譜が大評判のホソノさん、私も先日購入して聴いていますが、
歌声がホントにすばらしく、しばらくシンガーとしての活動を優先してほしい、
Liveをやりまくってほしいと思ってしまいます。


この曲も、ホソノさんのヴォーカルが堪能できる曲。
「ウォーリー・ビーンズ」。YMO前夜、1978年のアルバム『はらいそ』収録。
和風のメロディーに乗せて、百と八つの悩みの種を歌った、私にとっての名曲である。


90年代初頭、通信カラオケが登場して曲数が膨大に増えた。
なかでもタイトーX2000が曲数が多く、よく通った。
「歌うならX2000」と決めていた時期があった。
そのX2000に、この「ウォーリー・ビーンズ」はラインアップされていた。
細野晴臣」という項目では、この曲と「終わりの季節」だけだったような気がする。
「恋は桃色」も「ろっかばいまいべいびい」も無かったような…。


♪行こう 帰ろう 月の砂漠に〜
一度聴いただけで口ずさめるような、わかりやすいメロディーだった。
歌っていると気持ちよくなった。日本人を意識するというか、
演歌のような節回しだと思った。ただ単純じゃない。計算されているというか、
アレンジに、サウンドに、らしい趣向がいろいろ凝らされている(んだろうなぁ)。
「絹街道」とか「ウォーリー・ビーンズ」とか「四面道歌」とか、
この頃のいわゆるエキゾティック路線を展開していたホソノさんの、
世界の、アジアの、NIPPON
を感じさせてくれて、キャッチーでPOPな曲を、ときどき無性に口ずさみたくなる。


ところで、ぼくのiPodには、「ウォーリー・ビーンズ」がリッピングされていない。
アルバム『はらいそ』はたぶん最初にCD化されたものを持っているため、
今年始めに出た『Tropical Dandy』『泰安洋行』などと比べると音が良くないので、
NEWミックス・バージョンが出るまで待とうと思っているのだ。


が、ケッコー難しいなと、今思った。
『はらいそ』はアルファ。『コチンの月』と合わせたソロ2枚が、
NEWミックスで発売されるような状況はなかなか生まれないだろうなぁ。
YMOなら、いざ知らず。
今アルファの音源の権利を持っているのは、たしかソニー
吉田美奈子さんのアルファ音源の再発もようやくというカンジだったからなぁ。
ぜひ、ご検討いただきたいものだ。