ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

観られた幸運、感じた永遠。

tinpan19732007-05-21

今日。というか土曜日。
(家のPCから書き込めなくなったので、
 月曜日にアップロードするため)
パシフィコ横浜で、
細野晴臣高橋幸宏坂本龍一
Human Audio Spongeのライヴを観た。


いや、観れた。今回も先行予約は外れ、
直前にサトーさんに救っていただいた。
ありがとうございます。
先日のミカ・バンドといい、今回といい、言葉もありません。感謝感激です。


オープニングは「以心電信」。
1983年=国際コミュニケーション年のテーマ。
NHKで流れていた。当時、「詞がわからない」と
NHKに言われたらしい細野さん(ピーター・バラカンと共作詞)。
“You’ve Got To Help Yourself=自助”
というその頃アメリカで芽生えたばかりだった考え方が、24年経って、
今回のライヴの主催団体である「Smile Together Project」という
小児がんなどに苦しむ子どもたちを支援するプロジェクトに、
しっくりくる時代となったようだ。ヨカッタ。
ボクにとっては、ビートルズっぽいキャッチーなメロディーと、
ユキヒロ氏のヴォーカルが印象的な曲。
90年代の終わり、“YMO GO HOME”というベスト盤でこの曲を改めて
聴いて新鮮に感じて、当時よく聴いていたオムニバスMDに入れた思い出の曲。


その後、ユキヒロ氏がMC。
本人も語ってらしたが「この3人がいっしょのとき、MCやるのは初めてだしフシギ」
幸せな違和感だった。


2曲目は、やってくれました。「スポーツマン」。
先日出た細野さんトリビュートのアレンジで。ユキヒロ・ヴォーカルがいい。
“今年の五月を象徴する曲になりそう”って、記したよな。
たしか。ちょっと前。


この2曲を聴きながら、もうナミダがかなり流れてしまって、
ステージの3人が良く見えない。そうでなくても、
最近じゃ老眼と乱視のダブル・パンチでツライ毎日だというのに。


その後は、スケッチ・ショウの曲を主に演奏した。
スケッチ・ショウ、知り合いのレコード会社の人を通じて
一枚目はMDサンプル音源を、二枚目はCDそのもののサンプル盤を
入手したんだった。たしか。だから、ほとんどの曲、聴いた覚えがある。
演出、映像がカッコ良かった。相変わらず、いつの時代も
YMO(じゃないけど)はアートの先生だ。


本編最後は、「ライディーン79/07」。
イヤだ。この曲をライヴでマジメに聴くなんて。
1980年ごろ、ボクは高校生で、覚えたばかりのマージャンをしながら、
聴く曲だったじゃないか。もっぱら、この曲は。
ハンバじゃないくらい涙がこぼれた。
ハンカチがびっしょりになった。


今日初めて、キリン・ラガーCMにも使われているこの曲をマトモに聴いた。
2007年っぽい、かっこいいアレンジだと思った。
理由とか、大義とか、いいだよ。そんなのは。音楽家は。
いっしょに演りたいと思って、スケジュールや条件が折り合えば、
どんどんコラボレーションすればいいんだ。残された時間を考えると。
YMOだって。達郎&美奈子だって…。


アンコールはアルバム『tronika』から2曲。
ダブル・コールで「CUE」。教授がドラムを叩いた。
ヤメテくれ。もう…。ハンカチを絞らなくちゃならなくなる。
本当にありがとうございました。忘れられない夜になりました。