ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

お腹ユルユル・ミュージック。

tinpan19732007-07-23

週末、大阪へ行った。
通天閣界隈で串カツ、
北新地で鱧(祇園祭天神祭の間で食するのが粋らしい)、
鶴橋で焼肉
と、さまざまな美味を堪能した。
ビールも焼酎も日本酒もワインもしこたま飲んだ。


食べすぎた。飲みすぎた。
と感じながら、昨夜帰って来た。
案の定、今日の早朝、突然目覚め、トイレへ。
腹の調子が悪い。仕事が忙しくなければ休みたいくらいだ。
薬でなんとか誤魔化して、今日を過ごしている。


あの美味しさがたちまち分解され、体内に排出されてしまったと思うと、
くやしい。惜しい。もったいない。あの満腹感と幸福感を、
帰りに買って来た蓬莱の豚まんと同じように、
冷凍保存することはできないだろうか?


細野晴臣氏、1978年の作品『コチンの月』。
インドを舞台にした壮大なテクノ絵巻(とamazonの紹介記事に書いてある)。
横尾忠則氏との共同クレジットとなっている。
すでにYMO構想が具体化していた時期で、
横尾氏がYMOのメンバーになる可能性も極めて高かったと
何かの本で読んだ覚えがある。


このアルバム発売前、横尾氏とインドを旅して、
ホソノさんもお腹に関して、しっかりとインドの洗礼を浴びられたらしい。
そんな曲もあった(たしか「肝炎」という単語がタイトルにあったはず)。


何曲かを作られているペンネーム(ですよね?)
「西原朱夏」という名が、イキだなと思った。
北原白秋」でなく「西原朱夏」。
「東原青春」「南原幻冬」という名前をいつか使いたいと思っていたら、
「東国原〜」という知事が誕生した。
幻冬社」という出版社が誕生した(五木寛之氏のネーミングらしい)。


私は、ホソノ作品では、俗に “トロピカル三部作”とか“エキゾチック三部作”と
云われる『TROPICAL DANDY』『泰安洋行』『はらいそ』が、最も好きな三枚だ。
その直後に出た『コチンの月』は、
先の三枚と同時期に買い求めたのだが、なぜかあまり聴き込んでいない。
あまり耳に馴染まない。CD棚の奥深くに入り込んでいる。
インストばかりというのも理由のひとつか?


今のお腹のジョータイなら、感情移入できるかも。
棚から引っ張り出して、リッピングして、久々に聴いてみようか。
本格的な夏も来ることだし。
長梅雨、冷夏にならぬよう、祈りを込めて。