ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

細野さんの子守唄。

tinpan19732007-01-10

セカンド・ニューイヤーというか、
仕事始めの日が元旦だと思った。
我々社会人、いや私にとって。


1月9日、11連休の後、久々に出社する日。
朝、身支度をするとき、気合を入れるため、
細野晴臣氏『泰安洋行』(1976年)を流した。


エキゾティズムを前作からより進化させたというか、
スカやカリプソ、ゴスペルなど音楽の様式の単純な引用でなく、
例えば詞の世界でアジアの価値観を引用したりの、
巧みな順列・組み合わせにより確立された
圧倒的なクリエイティビティとオリジナリティ。


「Pom Pom蒸気」「Exotica Lullaby」を聴いて
出掛けようと思った刹那、なぜかあと2曲聴きたくなった。


「三時の子守唄」(『TROPICAL DANDY』収録)
「BALLADE OF AYA」(『キャラメル・ママ』収録)
このころ、娘さんがご誕生されたこともあるのだろう。
細野さんは子守唄の傑作を作られている。
「Exotica Lullaby」「三時の子守唄」「BALLADE OF AYA」、
“ララバイ三部作”と呼ばれたりしたのだろうか(しないか)?


四半世紀後の2000年『Tin Pan』レコーディング時、
細野さんはお祖父さんになられた。こんどは、
ビッグ・パパ、グランドファザーの歌を作られたりしないかな。


いや、それより、もうすぐ、2月7日。
細野さんのクラウン時代の作品が再発される。
ボーナス・トラックが付いて、いい音で聴けるようになる。


一ヶ月後のその日を楽しみに、
気持ち新たにがんばろう!と、11日ぶりに会社に向かった。