メジャーとの距離感。

先週の木曜か金曜の朝、NHK『生活ほっとモーニング』に
坂本龍一氏が出ていた。朝、テレビを付けていたら、
教授が出ていたので、すかさず録画ボタンを押した。

歯を磨いたり身支度を整えながら、
画面をチラチラ眺める。内容に関しては、SCRAPSさんも
書かれていたが、お茶の間向けのニュートラルな内容。
坂本龍一氏のヒストリーを映像とトークで振り返る＋スタジオLive。

オスカー受賞時の映像が流れていたので、後で録画した映像で、
周囲に誰がいたかチェックしてみようと思い、
週末時間がなくそのままになっている。

NHKの朝の情報番組に、教授が登場する時代になったのですね。
うれしさ半分、とまどい半分といったところ。
ニュー･アルバムやコンサート・ツアーのプロモーションと思えば、
かなりのリーチが稼げたと思う。

そして昨日、今週水曜日に、鈴木茂氏逮捕の報。
知人や友人からメールを貰ったり、会社で話しかけられたりして、
すぐこのニュースを知った。

当然ショックであり、残念な出来事だ。
但し、しっかり受け止めようと思う。

ここぞとばかり登場する「元はっぴいえんど」という文字。
「はつぴぃえんど」と表記するメディアは当然ながら無かった。
（あるわけないか。「はっぴいえんど」が対外的には正式名称。
　「はつぴぃえんど」表記に関する詳細は、検索すればおわかりいただけるかと…）

今日たまたま読んだスポーツ新聞で、
この文字を目にしたとき、無性に違和感を覚えた。
似合わない。はつぴぃえんど（はっぴいえんど）にスポーツ紙は。
YMOやユーミンならいざ知らず。

当時より後年に評価されたバンド。
四人が四人、聖人君主のように偉大で、解散後も皆
「幸せに幸せに暮らしました」なんて有り得るわけない。
紆余曲折、アップ＆ダウンを繰り返しながら、生きるんだ。
伝説のこの四人も。僕たちも。

“しあわせなんて何を持ってるかじゃない
　何をほしがるかだぜ”
久々に「はっぴいえんど」（1stアルバム収録）を聴きたくなって、
家のCDプレーヤーのターンテーブルを引き出して、少し驚いた。
鈴木茂氏1stソロ『BAND WAGON』が乗っていた。
先週後半ちょっと熱っぽくなって、「微熱少年」を聴いたんだ。
土曜日暖かくなったから「100ワットの恋人」も聴いたんだ。

あっという間に寒さが戻った火曜日に、逮捕されてしまった。
“三寒四温”、これを繰り返して春になっていくわけで、
今はある種極寒のような状況と感じられるかも知れないけれど、
またそのプレイを拝める日が来ることを
一ファンとして待ち続けていようと思う。