ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

春一番の翌々日に。

tinpan19732006-03-08

月曜日(3/6)に春一番が吹いたらしい。
ちょっと今バタついていて、感慨にも情緒にも浸れなかったので、せめてこのWeblogに記しておきたい。
春一番は、立春から春分の間に初めて吹く南風のことらしく、期間が定められているということは、春一番が吹かない年というのも当然あるらしい。
また、春一番が吹くと当然気温はかなり上昇するが、その翌日の気温の下降も著しいものだそうだ。
春一番が吹かない年。春一番が吹いた翌日の寒さ。ポップ・ミュージックにとって絶好の題材だと思うのですが、どなたか詩にしてくれないでしょうか?(あるいはもう詩になっているのかな…)
春一番というと、どうしても私はキャンディーズになってしまう。
この曲の演奏は、どなたがやられているのだろう? ピンクレディーの時代になると、村上ポンタ秀一氏が「UFO」等かなり叩かれているそうですが、「春一番」はたしか1976年のシングル。いや75年のアルバムからのリカット曲だから、誰だろう?
ティン・パン系の音ではないと思う。74年にはアグネス・チャンさん「ポケットいっぱいの秘密」や南沙織さん「夏の感情」のバックUPをしているけれど…。
このシングルも今年で30周年、この間かなりアイドル歌手も変遷したけれど、誰もこの曲をカヴァーしていないと思う。これ、私にとってフシギなことだ。キャンディーズ春一番」は30年の間に定期的に、メディアから街から流れていた気がするが、カヴァー・バージョンは耳にしたことがない。おニャン子は、モー娘は…、歌わなかったのだろうか?
春一番が吹くころ、私は「Tale of the Season」を聴く。吉田美奈子さん2002年『stable』のオープニング曲。
♪遠ざかる冬の名残もなく 街の温度を季節風が変えていく
このフレーズだけでグッと来てしまう。
そういえば、70年ごろには大阪で福岡風太さんが「春一番コンサート」というのを定期的に開催されていたな。そこでの吉田美奈子さんのライヴ音源を聴いたこともあるような…。