ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

連続ドラマか? 一話完結か?

tinpan19732010-08-08

行って来ました。8月6日(金)、
山下達郎コンサート・ツアー初日の厚木市文化会館へ。


2年連続でライヴが観られることに、まず感謝。
57歳になっても3時間歌い続けられるプロフェッショナリズムに感服。


初日なので演奏曲の詳細については避けるが、
オープニング〜弾き語り〜アカペラ〜エンディング〜アンコールの
それぞれのパートにバランス良く配置された楽曲の
ひとつひとつの世界に、各楽曲にまつわる記憶の中に、
遠慮することなく入っていき浸ることができた。
イントロを聴くだけで涙腺が緩んでしまったり、
曲を聴いていて忘れていた思いが甦ったり…。
こういうのを至福の時間というのだと思う。


えっ? こんな曲やってくれるんだ!
というサプライズを含みつつも、前半に演奏すべき曲は前半に、
中盤の曲は中盤に、あの曲から後半の盛り上がりに入って、
怒涛のエンディングそしてアンコールへ。
という流れは、もはやポップスの“伝統芸能”を感じさせる。


誰が、いつ観て、聴いても、満足できるその様式美は
“一話完結”型ライヴだと思った。


これに対して、“連続ドラマ”型ライブだと感じたのは、
一週間前7月31日土曜日にSTB139で観た吉田美奈子&The Band。
今回は後半にファンク6連発。
達郎ライブのように、前半・中盤・後半のそれぞれに必ずやると思われる
定番曲は存在しない。ファンそれぞれの好みによっては
当たり・外れを感じやすい構成。
私は、ある時期から、“連続ドラマ”だと思うようになった。


いつの日か、ハッピーエンドが待っている。
1993年12月や1995年5月の中野サンプラザのような、
大好きな曲ばかりで構成されるライブが観られる。
達郎&美奈子が同じステージに立つ姿を目撃できる。


8月6日(金)厚木の達郎ライヴのアンコールで演奏された
ある一曲(楽曲の詳細については避けます)。
それは、私にとって意外な一曲、だけれどとても聴きたかった一曲だった。
この曲を、アルバムのように吉田美奈子コーラスで聴けないかな?
ツアー最終日の神奈川県民ホールで…。という淡い期待をもって
その日を待つことにしよう。