ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

渡辺香津美さん吉田美奈子さんとのフシギな関係。

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土曜日の吉田美奈子さんSTB139、渡辺香津美氏との競演はどうだったのだろう?
(最終日のサプライズ・ゲストを前日に教えてくれる吉田さんはイイ人です)

美奈子さんのNEWアルバムは、この月曜日からが歌入れらしい。
全10曲中、本人作曲5曲、あとは倉田氏2曲、河合氏1曲、TANATONE作曲1曲、
あと1曲は、なんと、渡辺香津美氏だそうなのだ。

この夏に新宿ピットインで競演なさったり(年明けには大阪ブルノートもあるらしい)、
1989年12月には文化村オーチャード・ホールの香津美氏コンサートに
美奈子さんがゲスト・ヴォーカルで出演されデューク・エリントン「CARAVAN」を歌われたこともある。
この演奏は翌90年の香津美氏アルバム「Romanesque」で聴くことができる。

そもそも、私が初めて美奈子さんの歌声をLiveで聴いたのは、
香津美氏を聴きに行ったオマケ(失礼!)だったのだ。

1987年8月の終わり、よみうりランドEASTの野外liveだった。
「ピットイン新宿20周年・六本木10周年」を記念して、錚々たるメンバーが終結した。
その中に、70年代末~80年代初の日本のクロス・オーヴァー~フュージョン・シーンを
支えたKYLYNが、1日限り再集合するということで、
「これは行かなくちゃ!」と駆けつけたのだ。

KYLYNは、渡辺香津美氏と坂本龍一氏との親交をベースに、
村上ポンタさん、小原礼さん、ペッカーさん、矢野顕子さん、清水靖晃さん、向井滋春さん、本多俊之さんら、
当時の凄腕ミュージシャンからなるユニット。スタジオ盤とライヴ盤を1枚づつ残している。
高校生だった私は、どこが、どうスゴイかもわからぬまま、
音楽好きの友人のリコメンドそのままに、ただただその音を有り難く拝聴していたものでした。

当日、当然のごとくKYLYNはいちばん最後に登場。
「I’ll be there」やアッコちゃんの「在広東少年」など感動して聴いた覚えがある。
ただ、感動度合いで上回ったのが、黄昏時に富樫春生氏(ピアノ)とのデュオで登場した
吉田美奈子さんだったのだ。

「Morning Prayer」「Liberty」「Christmas Tree」を演奏。
夏の終わりの夕暮れ、それだけでもセンチメンタルになるシチュエーションに、
美奈子さんのあの声…。ジ~ンと来てしまい、それまで「夢で逢えたら」くらいしか
知らなかった私は、翌日から過去の作品を聴くべく格闘する日々に入ったのだ。

あの夏の日から18年、香津美氏による美奈子さんへの楽曲提供が実現する。
香津美のアコースティックっぽいギターに、美奈子さんコーラス&ヴォーカルだけの
シンプルなバラードなんじゃないか…?
アルバム最後に収録されて、ここ数年の代表作と呼べるほどの完成度と人気を誇るのではないか…?
など、思いが先走ってしまう。

年内完パケと言っていたから、発売は2月末から3月初かな。
発売が待ち遠しい。

高級車(セルシオとか外国車)か、
マンション(例の騒ぎとは無縁・別物を主張するのに最適だと思いますよ)の
CMに使われたりしないかな。