ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

連休ど真ん中のハッピー・エンド。

tinpan19732010-05-06

連休ど真ん中の5月3日、
「Springfields’10〜東京場所〜」と題された
複数アーティスト参加型ライヴを聴きに日比谷野音へ。


直前までチケット発売中のPushメールが送られてきたり、
実際当日券も販売されていたが、
これは連休ど真ん中の開催ということが大きいと思う。


どうせなら連休の前か後ろにしてほしかった。
私自身チケットを購入したことを忘れ別の予定を入れるところだった。
連休前「チケット引取りのお願い」メールが来て、
5/3ライヴ開催を忘れていることに気づき何とかスケジュールを調整した。


が…、当日、やってしまった!
チケットを家に忘れて会場に行ってしまった。
霞ヶ関の駅を出て、野音に向けダッシュしたが、すでに開演5分過ぎ。
知世ちゃんの歌声が聴こえていた。
チケットを出そうと財布(いつもここに入れている)を物色したが…、
無い!
別の予定を入れかけていたので、
知人に譲ろうと思いチケットを通勤鞄の中に入れて、
そのままになっていたのだ。


入口で出演順を確認。
最後が細野晴臣さんで、その前が大貫妙子さん。
何とか大貫さんには間に合うよう戻って来られるだろう。
よし! 取りに帰ろう。


というわけで、1時間半後、改めて日比谷野音へ到着した。


大貫さんは、沼澤尚D、鈴木正人B、小倉博和G、森俊之Kという編成。
色彩都市」「都会」等バンド編成に映える曲を演奏してくれた。
最後はトリビュート・アルバムで歌った「ファム・ファタール」で
細野さんにつなぐという粋な計らい。


オオトリは細野さん。いちばん感動したのは、
一曲演奏した後、「ギター鈴木茂」のコールをして茂さんが登場してきたシーン。


前日、飯能にハイキングに行って、
帰りの電車で稲荷山公園の脇を通って、
狭山基地の広々とした跡地を眺めながら、
HOSONO HOUSE』に想いを馳せたのだった。
2006年だったか、この地で行われたライヴは予定があって来られなかったなぁ
などと想ったりもした。


茂さんがこの「Springfields’10〜東京場所〜」に出演されるのは
当日近くホームページで知った。
(出演順と大貫さんと細野さんの編成を確認したかった。
 でもいずれも確認できなかった。茂さんの名が追加されたことだけ知った)


ソロじゃなく細野さんのバックなんだろうなと
ある程度予想していたが、この一曲演奏した後にコールして登場。
その紹介の仕方、そのさりげなさが、細野さんらしくて良いと思った。


茂さんのギターはさすがだった。
細野さんのセットリストで意外だったのは「Close to You」。
バカラックと細野さん…。何か深読みしたくなる選曲だった。


最後は、出演者全員でDedicate清志郎さんの意を込め「幸せハッピー」。
連休真ん中でダブル・ブッキングしかけたけれど…、
当日チケット忘れという失態を犯したけれど…、
終わりよければ全て良し。
2010年になってもこの人たちの歌を音楽を生で聴くことができる
幸せに感謝して…、この夜をハッピー・エンドにすることにした。