ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

聴覚と味覚は助け合うか?

tinpan19732008-12-21

先週土曜日のジョアン・ジルベルトLiveは
中止だった。延期でなく中止。


当初11月上旬に予定されていたLiveが12月に延期され、
今回は「腰痛が日本への長距離移動に耐えられるまで回復せず」
(e-plusのメールより)、結局中止となったのだ。ショックだった。


月曜日、Liveにいっしょに行くはずだった人と
お鮨を食べに行く。Liveのチケットの払い戻し代とほぼ同額を
飲み食いし、何とか腹の虫が収まった気がする。


今週土曜日は、その人からフレンチ・レストランに誘われた。
ご家族の方の誕生日祝いに食事に行くのでいっしょにということだった。


少し迷った。というのは、金曜・土曜と吉田美奈子×河合代介のLive。
金曜日は忘年会でNGだったので、今日聴きに行こうと思っていたのだ。
考えて、今回はLiveでなくフレンチを選択した。
願ってもいなかったお誘いだったし、
前から行ってみたかったお店だったし…。


美奈子さんの三ヶ月に一度の目黒ブルース・アレイでのデュオLive、
考えてみれば今年すべて聴きに行ったと思うが、
今回はPassすることにした。
次回、また新鮮な気持ちで聴くことができるだろう。
一ヵ月後には渡辺香津美氏とのデュオLiveを
ビルボードTokyoで聴くこともできる。


さて、さて、そのフレンチは、想像以上に美味だった。
三日連続の忘年会の後だったがそんなことは関係なく、
ひとつひとつの料理が計算され、
出されたワインがことごとく自分の趣味だった。


Liveでいえば、自分のお気に入りの曲がことごとく演奏され、
その順番も計算され、しかも一曲一曲のアレンジも歌いっぷりもサイコー!
そんな感じだろうか。


デザートまで味わい尽くし、すっかり満足して地下鉄に乗り、
目黒駅を通過するころ、Liveとフレンチ、音楽と食事、
聴覚と味覚の満足度について、その類似と相違について、
ふと考えてみた夜だった。