聴き浸れぬもどかしさ。
シンコーミュージック・エンタテイメントの雑誌
『ROCKS OFF』読む。
購入したのは数週間前。この週末にようやく目を通す。
何と言っても、数十ページに及ぶ矢野顕子特集が魅力。
長谷川博一氏によるロング・インタビューは読み応え十分。
氏の著作『きれいな歌に会いにいく』を15年ぐらい前に
拝読したことがあるが、そこで記されていた矢野顕子論、吉田美奈子論ともに、
表層的でなくしっかりして、きちっと歴史や人物をなぞっている気がして
好感がもてた。
深読み、過剰な思い入れ、と思われる部分が、その著作にも
この雑誌のロング・インタビューにも何ヶ所か露見されるが、
それさえも音楽家への尊敬と愛情の現われであるような気がする。
11月の始めだろうか?
NHKの音楽番組『SONGS』矢野顕子特集を録画しておいて、
休日にざっと観て(観ながら昼寝してしまってちゃんと観ていない)、
NEWアルバム『Akiko』の「変わるし」を聴いて、
NEWアルバムの諸情報をテレビから仕入れて、
このアルバムは76年のデビュー・アルバム『Japanese Girl』の再来では?
という思いを強く持った。
そして、『Elephant Hotel』以来疎遠になっていた
矢野顕子さんのNEWオリジナル・アルバムを久々に購入した。
朝の通勤電車で何度か聴いた。
英語バージョンも日本語バージョンも程良く聴いた。
通勤しながら聴いているので、今ひとつ集中できないというか、
どこが、どうスゴイかが実感できないのだ。
○矢野顕子っぽいテンション・コードというかJAZZっぽい進行の曲が
今回は少ないな。
○アメリカっぽいというか土臭い曲が多いな。
○詞をじっくり読んでみたいな。歌詞カードの文字が大きいのは好感が持てる。
この印象から進歩していないのだ。この数週間。
土日で、このアルバムに対するメディアからの情報を厚めに仕入れた。
今週は、通勤時間に歌詞カードを持ちながら、各曲を聴き味わってみたい。
2008年に、こんなシチュエーションで、このアルバムに出会い、
こんなことを思った。
と、きっと何年か経ったら思うのだろう。
各曲をじっくり、アルバムをしみじみ味わい尽くせない、
もやもやした気持ち。そんな気持がいちばんの印象になるのかな。
せめて、12/14のNHKホールにLiveを聴きに行きたい。
そう思いつつも、まだスケジュールが調整できない自分がいる。