ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

聴き浸れぬもどかしさ。

tinpan19732008-12-01

シンコーミュージック・エンタテイメントの雑誌
『ROCKS OFF』読む。


購入したのは数週間前。この週末にようやく目を通す。
何と言っても、数十ページに及ぶ矢野顕子特集が魅力。


長谷川博一氏によるロング・インタビューは読み応え十分。
氏の著作『きれいな歌に会いにいく』を15年ぐらい前に
拝読したことがあるが、そこで記されていた矢野顕子論、吉田美奈子論ともに、
表層的でなくしっかりして、きちっと歴史や人物をなぞっている気がして
好感がもてた。


深読み、過剰な思い入れ、と思われる部分が、その著作にも
この雑誌のロング・インタビューにも何ヶ所か露見されるが、
それさえも音楽家への尊敬と愛情の現われであるような気がする。


11月の始めだろうか?
NHKの音楽番組『SONGS』矢野顕子特集を録画しておいて、
休日にざっと観て(観ながら昼寝してしまってちゃんと観ていない)、
NEWアルバム『Akiko』の「変わるし」を聴いて、
NEWアルバムの諸情報をテレビから仕入れて、
このアルバムは76年のデビュー・アルバム『Japanese Girl』の再来では?
という思いを強く持った。


そして、『Elephant Hotel』以来疎遠になっていた
矢野顕子さんのNEWオリジナル・アルバムを久々に購入した。
朝の通勤電車で何度か聴いた。
英語バージョンも日本語バージョンも程良く聴いた。


通勤しながら聴いているので、今ひとつ集中できないというか、
どこが、どうスゴイかが実感できないのだ。


矢野顕子っぽいテンション・コードというかJAZZっぽい進行の曲が
 今回は少ないな。
アメリカっぽいというか土臭い曲が多いな。
○詞をじっくり読んでみたいな。歌詞カードの文字が大きいのは好感が持てる。


この印象から進歩していないのだ。この数週間。
土日で、このアルバムに対するメディアからの情報を厚めに仕入れた。
今週は、通勤時間に歌詞カードを持ちながら、各曲を聴き味わってみたい。


2008年に、こんなシチュエーションで、このアルバムに出会い、
こんなことを思った。
と、きっと何年か経ったら思うのだろう。
各曲をじっくり、アルバムをしみじみ味わい尽くせない、
もやもやした気持ち。そんな気持がいちばんの印象になるのかな。


せめて、12/14のNHKホールにLiveを聴きに行きたい。
そう思いつつも、まだスケジュールが調整できない自分がいる。